あらすじ
目標達成するための43の行動原則「絶対目標達成するための週次ミーティング」「成功に導く「1→10→100」の法則」「必ず課題がみつかる“定石文”」日本の組織が世界で勝てる秘密を公開!社長就任から売上高3倍、海外売上比率1割から6割に伸ばしたユニ・チャームの人づくりとは?
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Posted by ブクログ
おむつや生理用品を扱うユニ・チャームの社長である高原豪久氏が同社で取り組んでいることや自身の考えについて書かれた一冊。
「共振人材」を育成するためにSAPS手法やPNIルールなど独自のルールを作り、それを徹底させる同社の取り組みによって海外でも存在感のある現在の地位を築いてきたことが本書を読んで理解できました。
そのなかでもSAPS手法を実践する期間を週単位で4、5時間かけて行なっていることは印象に残りました。
またリーダーとして部下としての立ち居振る舞いについても書かれており氏の功績と人生観からの言葉であり、非常に身の引き締まるものを感じました。
氏の人柄を表すような箇所もあり、来年の一文字やカバン持ち制度などは同社を牽引していく想いを感じました
必要な準備すること、最後まで粘り強く努力を怠らないこと初心を忘れず謙虚な姿勢でいることや結果を出すための最善策を出すための徹底した人材育成の文化が日本ではほぼ普及している不快を快に変える事業を発展途上国でも受け入れられている要因だと感じました。
同社がこれから益々の発展をし、グローバルカンパニーとしての飛躍が楽しみになる一冊でした。
Posted by ブクログ
実に鋭く明快な言葉を組み立てて表現する方だなぁというのが印象的。
しかも言葉のひとつ一つに重みがあり、すっと腹落ちする。
こんな言葉を出せるようになりたいものだ。
内容も、もちろん大変参考になった。
Posted by ブクログ
・ユニチャームで掲げた理想的な人材像=共振人材6要件
1)皆が奮い立つ共通の的を創る想像力=大局観
2)現場の知恵を経営に活かそうとする”場”を組織や固定観念に囚われず、タイムリーに設定できるコミュニケーション力=傾聴力・提案力
3)ありのままの一次情報を早く正しく認識できる直観力=現場力
4)暗黙知の”勝ちパターン”を形式知の”勝ちパターン”へ”見える化”できる実践力=論理性
5)みずからの意志やアイデアを集団で実行に導く胆力=求心性・共感性
6)”勝ちパターン”を”型”として組織に浸透定着させる徹底力=しつこさ・真面目さ
・最も重要な資源である「時間」の使い方…従来の経験では予測できないような大きな変化がものすごいスピードで起こるという状態がグローバル化とIT技術の進化によって常態化し、過去からの延長線上に収まらない振れ幅で大きな変化が頻発する時代になった。そんな時代を生き抜くには、可能な限り先を読み、変化に対応する準備を徹底しなければなりません。どんなに大きな変化であっても、準備さえ怠らなければ他に先駆けて対処できるでしょう。これからの時代は、「カメの勤勉性を持ち合わせた足の速いウサギ」でなければ生き残れないと考えています。企業間格差は、組織の運動能力によって差がつく。それには、組織として早く(速く)行動できる仕組みが必要です。それができて初めて、時間は重要な経営資源となるのです。
・熱すぎていい、親身なOJTこそ育成の王道である…業績達成と人間的に直結した学習は実践からしか得られない。熱血指導など時代にそぐわないなどと考えてはいけません。
・報告はバッドニュースから…これは報告の鉄則だから覚えておいて損はない。ただし、悪い報告をするときは代替案をもって臨むことが大切。上司は「できませんでした」などという実況報告なんて聞きたくないのです。報告に続く、部下の意見こそが聞きたいのです。そしてそのことを習慣化させたいと思っています。キャリアが上がって責任ある地位につくにつれて、リスクヘッジを考える習慣がついてきます。代替案を考えるということは、その習慣を若いうちから経験することでもあり、自分がリーダーになったときに大いに役立つはずです。
・成長を促す行動習慣…①主体性を強くする ②人脈づくりの行動習慣 ③常に腰を軽くしておく/3つの行動習慣をもつために必要な思考習慣…①素直に何かから学んでいこう、すべての機会を成長につなげようとする姿勢 ②何かを命じられたり、仕事を任されたときに、表層的な理解ではなく、目的からきちんと理解すること ③初心を忘れないこと
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