あらすじ
ムカつく…。主婦が大企業相手に戦闘開始!
幼稚園の送り迎えでの些細なトラブル、ねちっこく繰り返される姑のいやみ、ウェイトレスの尊大な態度……日々の怒りを呑み込んで、波風を立てずに生きてきた主婦・友希江。しかし勤務中に脳梗塞で倒れた夫を退職に追い込もうとする会社のやり口に、ついにキレた! 主婦一人、地元の大企業相手に、手段を選ばぬ報復を開始! 誰にでもある日常の不満から、闘争へと突入していく主婦の狂気を描き出す「巻き込まれ型小説」の傑作、ついに文庫化!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
最初は「色々と仕返しの方法が思いつくなぁ。」って感心した。
次から次に出てくるアイディア、、、。
最初の方は嫌がらせの仕返しにもスッキリ出来てサクサク読めたけど、後半は若干ヤリスギ(笑)
ヤリスギってより暴走?
最後までバレんと、順調に進んだと思ったんもチョットの間。
最後は、スッキリとハッピーエンドで終わって欲しかったかな。
Posted by ブクログ
いや〜ほんま、おもろかったで。
気持ちわかるわぁ と、しょっぱな頷きっぱなしやったけど、話しがどんどんエスカレートしていくにつれて、ハラハラドキドキしてオバチャンお尻が落ち着かんかったわぁ
わかる。わかるけど、ここまでやる度胸は、わてにはあらへん。
ま、所詮、中途半端な主婦なんやね。
せっかくやったら、ラストは、ああでないのが良かったんとちゃう?_
ま、なんにしろ、痛快やったわ。
・・・・む、難しいなぁ。これ、関西弁になっとる?(笑)
なんや、書きたい事がうまく書かれへん。
ここまで書いたら、書きにくうなるけど、関西弁ってええね(爆)
この小説、標準語で書きよったら、こんなに楽しめんかったんとちゃう?
Posted by ブクログ
時には姑に嫌味を言われ、子供の幼稚園の主婦仲間とのささいなトラブルもありはしたが、ごくごく普通の主婦として生きてきたはずの友希江。ところがある日突然、夫が脳梗塞で倒れ、働けない状態に。地元では有名な大企業・ヤサカに今まで尽くしてきたにも関わらず、会社は労災を出させず、自主退職をすすめてくる。あまりの仕打ちに、ついに友希江はキレる。
最初は夫の権利をなんとか守ろうと動いていた献身的な(?)妻だったはずが、1つのことをきっかけに、あれにも報復を、これにも報復をと、友希江の行動がどんどんエスカレートしていく様は、タイトル同様、まさにカビのよう。普段我慢している人間ほど、キレたら危ないとはよく言われるが、1つ我慢しないでやりかえす気持ちよさを知ってしまうと、こうも手をつけられなくなってしまうのかと。この物語の場合は、普通の主婦がここまでできるか?というのもあるけれど・・・。(盗聴・ピッキング・私文書偽造罪などなど)。しかしこういう人間のえげつなさ、厭らしさをあらわす時、関西弁というのがかなり効果的なのは喜ぶべきか悲しむべきか・・・(^^;