【感想・ネタバレ】金緑の神子と神殺しの王 (2)のレビュー

あらすじ

アヴァロニス王国より神子として召還され、異世界にトリップしてしまった高校生の苑宮春夏。神子として四人の王候補から次代の王を選ぶため『特別な交流』として性交渉をしなければならなかった春夏は、その成果をアヴァロニス王国の守護神・竜蛇にもその身を捧げる日々を送っていた。そんな中、ひたむきに自分のことを大切に扱ってくれる王候補の中の一人、ルシアスに心惹かれていく春夏だったが…。 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。

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ネタバレ

主役カップルがいまいち…

一作目の脇役カップルを主役に持ってきた本作なんですが、攻受ともに美形なだけで主役にするにはキャラクターが弱いように思います。

一作目の主役が、命さえ危ぶまれるほどの迫害の中で必死に生き抜こうとする受と、やっぱり必死になって彼を助けようとするスパダリ系攻であったのに対して、本作のふたりは終盤まで命懸けになるほどの場面がないためか、全面的に主役らしい緊迫感に欠けてる気がするんですよ。

過去の事情があるにせよ、危機察知・状況把握、またその対処能力に乏しいため、望まない状況にずるずると流されていく受(ささやかな努力はするけど空回り)
まず顔で受けに一目惚れしたものの(笑)受の置かれた立場=この世界の根本的な歪みともいうべきものに気付かないまま、金と権力にモノを言わせて(笑)で受の心を掴もうと頑張る攻。

最後の最後で突然絶望的な真実を知らされて、二人で慌てて抵抗するけど、結局のところ無力な二人ではどうすることもできないまま、外的要素に助けられてなんとか困難を乗り越えるわけですが。
ふたりだけで盛り上がってるラストは殆ど御都合主義の展開で、感動するより冷めた気分で読了。

これほどまでに共感を覚えなかったカップルは初めてです(笑)

2
2017年01月17日

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