【感想・ネタバレ】城の中の城のレビュー

あらすじ

英文学教授の山田信氏は、去年突然渡仏中にパリで洗礼を受けカトリック信者になった、と妻の桂子(30歳)さんに事後告白をした……。夫君の裏切りに、自尊心を傷つけられた桂子さんは、二人の可愛い子供を思いながらも、棄教か離婚かを夫君にせまり、二人だけの宗教戦争がはじまった! 禁じられた愛や夫婦交換を、キリスト教を背景に描き、現代の知識人家庭を風刺する長編小説。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

1980年。桂子さんシリーズ。再読。ここらあたりから旧かなづかひの文体となる。
山田信さんと結婚し、智子、貴を育てている桂子さん。片手間に翻訳?の仕事などしている。桂子さんのお父さん牧田圭介さんは出版社の社長だし。
山田さんがキリスト教の洗礼を受けたことから戦争勃発。それって桂子さんにとっては離婚理由にもなりうることなのだ。結局、洗礼はなかったことになり、桂子さんは3人目の子供を授かるのだが。
ちなみに耕一さんとまり子さん離婚。裕司さんと美津子さんも離婚(美津子さんが入信したから)。そして牧田圭介さんなくなり、山田さんが出版社に関わることになる。いずれは桂子さんも。
付録がついてて、作者へのインタビューが載ってる。そのひとつに「上流階級を書いててハナにつくと言われるが、こんなの今どき中の上で上流なんてもんじゃない」と言っているところが笑えた。バブル前夜ぽい発言。

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2022年09月28日

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