あらすじ
さびしさを包みあう、女ふたり旅。
四十歳を目前にして離婚した「私」と、親代わりに育ててくれた祖父母を亡くしたばかりの、幼なじみで従妹のちどり。孤独を抱えた二人は、一緒にイギリスの西端の田舎町・ペンザンスに小旅行に出かける。淋しさを包みあう二人の間に、三日目の夜、ある「事件」が起きる……。日々を生きる喜びが心にしみわたる傑作小説。
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
大切な人との死別、離婚とそれぞれ大きな別れを経験した主人公と従姉妹の旅先での話。
主人公が元夫のことを、薄っぺらくてかわいそうな人と表しているのが、とても辛く感じた。育ちがそうさせた部分が大きいと思うからである。でも大人だから、変わっていかなくちゃいけないと言われればそれももっともである。
自分が人に優しくするとき、その理由はいったい何だろうか?愛されたいがために優しさを振りまいてはいないだろうか?ちゃんと考えようと思う。
後半の展開に驚きはしたが、全体的に穏やかな流れで、とても好みの本。
Posted by ブクログ
再読
やはり好きな作品。
主な舞台が、行ったことのあるイギリスの田舎町だからよけいに親しみを感じるし。
さびしさ、とか、あたたかさ、とか、全体の空気感はわりと暗く地味で無味無臭という感じなのだけれど(物理的にはおいしそうな食事やちょっとした観光地も登場するが)、温度を感じる。
たまにしか読まないけれど、よしもとばななもとい吉本ばななさんの作品はどれも好きだなぁ。