あらすじ
家中をおむつだらけにして書いた、私生活丸出しの「かんぱ」成長記
生まれたてなのに態度が部長クラスの娘・かんぱ。誕生から3歳までの成長を余すところなく観察した、爆笑の子育て苦行エッセイ!
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Posted by ブクログ
読む順番間違えたー(泣)
子供嫌いな宮藤さんの子育てエッセイ(笑)。
なのでいいことばっかりは書いてなくて
ムカついたことも凹んだこともちゃんと正直に書かれてて好感を持った。
0歳から3歳まで、年齢ごとに章立てされているのだが
読んでるだけでかんぱちゃんの成長具合が判る筆致に脱帽。
特に言葉を発するようになる前とその後では
どっちも可愛くて堪んないオーラが出てるんだけど
その種類が違うってことがちゃんと読み取れるように書かれているのがすごい。
『いまなんつった?』のレビューに
『『音』として発せられた言葉を拾う感度』と書いたのだが
宮藤官九郎という人は音を拾う感度云々以前に特異な観察眼を持ってるんだなというのが
今回この本を読んでみての大まかな感想である。
眼だけじゃなくて、観察したものを五感で掬い上げる能力、というか。
そしてしっかり親バカ目線も発動しているのが微笑ましい。
子供はいないし、作る予定も願望もないけど
せめて親御さんの苦労は慮れるような度量を持っていたいとは思った。
何せ人間以前の動物を相手にしてるわけだから(爆)。
NHKでやってた宮藤さんと葉加瀬太郎さんの対談の番組で
小学生になったかんぱちゃんの様子を先に見ていただけに
この本を読んでいて感慨深いものがあった。
子供って、育つもんなんだなぁと。