あらすじ
ギデオンの不可解な言動に振り回され、恋心を乱され続けるグウェンドリン。依然としてぎくしゃくしたままのふたりは、〈監視団〉の作戦の一環でピンプルボトム夫妻が主催する18世紀の舞踏会に送られる。だが護衛役を担うはずの“黒豹”ラコッツィが何者かに薬を盛られて昏倒。タイムトラベラーの命を狙うアレステア卿と〈監視団〉の裏切り者による襲撃を受け、絶体絶命の危機に陥る。ギデオンの必死の応戦もむなしく、ついにアレステア卿の刃がグウェンドリンの胸を突き刺し――世界中で大人気のタイムトラベル・ファンタジー、ついに完結!
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Posted by ブクログ
時間旅行者の系譜第三作・下巻
最後の最後まで読んで、ええーっ、と声を出してしまった。あの人がグウェンドリンの弟なの? それってあり? ……ありなんでしょうね。ただ、ある人物を救えたのなら、おじいちゃんも救えるのでは……? と思ってしまったけど、それを言ったらキリがないよね。なにより、おじいちゃんがそれを望まないか。
ということで、久々にハマった海外ファンタジーでした。作者のケルスティン・ギアさんが素晴らしいのはもちろんだけど、遠山明子さんの訳もまた素晴らしく良かった! 遠山さんの訳なら次の『夢の書』三部作も読んでみたいなあ。絶対面白そう。
Posted by ブクログ
《時間旅行者の系譜》その三の下巻。
予言の完成がグウェンドリンの死を意味するとわかり、『結社』のリーダーであるサンジェルマン伯爵の指示に従って行動していたギデオンにも迷いが生じる。さらに、ポールとルーシーがクロノグラフを盗んで時の彼方へ逃亡した理由が明らかに…
退屈な学校生活の合間をぬって、超絶イケメンとのラブロマンス、意匠を凝らしたドレスで舞踏会に出かけ、謎解きありアクションありの大冒険。
これは難しいことを考えず、ジェットコースターファンタジーとして楽しむが勝ち!という作品。
タイムトラベルものだけれど、クロノグラフが誰によって作られ、どういう原理で働くとかは不問でヨロシク!
児童文学もファンタジーもSFも守備範囲の私は十分楽しめたけど、さすがに同世代の読書仲間には、お勧めするのはちょっと恥じらうわぁ。
頭脳派だけどハートはホットなレスリーが主役級の風格。
衣装担当のマダム・ロッシーニに癒される〜。
単行本だと一冊だったらしいのが、文庫だと上下巻になっていて、二冊並べると美しい絵になるのに、読んだ順に登録したら二人がお尻を向け合ってる形になってしまった。ありゃりゃ。