【感想・ネタバレ】林檎の樹のレビュー

あらすじ

銀婚式の日、妻と共に若い日の思い出の地を訪れた初老のアシャーストの胸に去来するものは、かつて月光を浴びて花咲く林檎の樹の下で愛を誓った、神秘的なまでに美しい、野性の乙女ミーガンのおもかげ、かえらぬ青春の日の悔いだった……。美しく花ひらいた林檎の樹(望んでも到達することはできない理想郷)の眩ゆさを、哀愁をこめて甘美に奏でたロマンの香り高い作品。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

表現がきれいで場景の美しさに惹きこまれます。
読む前にレビューをいくつか見て、主人公がとてもひどい男なのかと思いながら読んでいましたが、私はそんなに悪い人間とは思いませんでした。結果だけ見れば悲劇が起こってしまったけれど、別の選択をしていても果たして…?          心理描写もうまく、回りくどさや無駄がない。それなのに主人公の心情がよく伝わってくる。
外国文学にしてはかなり読みやすかったです。

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2019年05月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「私、あなたと御いっしょにいられるのでしたら――もうそれだけでいいんですの」


哀しい余韻の残る話だった。

自分が恋したひとと、それがすべてになってしまったミーガンも。
一時の過ち、とばかりにそれを捨てたアシャーストも。
それを見守るしかなかったジョーもジムも。

どこか愚かで、どこか尊い。

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2011年10月02日

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