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Posted by ブクログ 2011年07月19日
昭和56年のこの新潮文庫(カヴァーは違っていたけれど)を読んだのが初めてだったと思う。月光を浴びて花咲く林檎の樹、その下で愛を誓う……、私にはこれ以上ないほどの愛の誓いに思われた。誓いは悲しくも果たされることがない。そのことがわかってもなお、林檎の樹は、その物語は、私にとって美しいもののように感じら...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月11日
腹立たしい。なんていうのか、こっちが楽しくなったから、貧乏くさい恋愛をすてる。田舎くさい恋愛をすてるという、そこに後悔もなく幸せいっぱいになる。こいつおかしい。とはいえこれは、ゲーテの〈若きウェルテルの悩み〉の逆をやったものともとれる。小説の中のカタルシスのようなもので、その感情はよく伝わってくる。...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年11月12日
妻との旅行で立ち寄ったとある田舎で、男は若かった頃の恋を思い出す。そのように回想として始まる物語。
これは…
なんといっても田舎娘のミーガンが可愛らしい!主人公のシーツをくんかくんかしていた彼女にメロメロです(笑)声を出して笑ってしまいました。
時に情熱的に、時にいじらしく、
心を捕らえて話さない...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年09月24日
若き日の過ちと過ぎ去った青春。
青年の揺れ動く恋心を描いた作品。
彼女の最期を聞いて、彼は何を思ったのか。
淡く切ない悲恋の物語を、詩的な文章が美しさを際立たせている。
この無常な結末は″飽満と倦怠に苦しむ近代人の悲哀を語っている″という解説の言葉に頷ける。
この小説のテーマ、シンボルである″黄金な...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年09月11日
ジョン・ゴールズワージー(1867 -1933)による、美しい一幅の絵のような物語である。
銀婚式を迎える日、初老のフランク・アシャーストは妻を伴い、思い出の地デヴォンシャーを訪れる。
目的地の手前の美しい田舎の風景に妻が目を留め、スケッチを始めたとき、アシャーストはふと、若き日の恋を思い出す。そう...続きを読む
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