【感想・ネタバレ】ゲーテ地質学論集・鉱物篇のレビュー

あらすじ

岩山をよじ登り、洞窟奥へもぐり込む詩人ゲーテ。鉱物への早くからの関心は、ワイマール公国イルメナウ鉱山再開の職務によって本格化し、やがて地質学へ、そして「地球の生成と形成」すなわち「無機物の形態学」へと進展する。散在する論考や断章をていねいにまとめた文庫オリジナル論集。本邦初訳論文をも多数収録した的確な編集翻訳は、現在望みうる世界最高水準。姉妹篇『気象篇』続刊。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

とにかく花崗岩推しなゲーテさんでした。
自然科学者ゲーテなんだけど、たまに文学者の面も顔を覗かせ。たまに?いや頻繁に…?
よく出てくるフレッツ(地平層)は有益な鉱石の出る鉱脈と解釈してもいいのかな。
もうだめにほんじんだからフレッツ光しか出てこないと思いつつ読みました。
あとひきがえる石が出てきてちょっと嬉しい。魚の歯の化石です。
カールスバートの鉱物コレクション紹介のあたりでは、画像…画像くれえええ!って呻いたり。
まぁカラー写真で入れたら文庫でも4k近く行きそうですね。
目に一番快い非常に美しい光沢の玉髄や縞瑪瑙…格別に美しい銀星石…写真で見たかった。
フィレンツェの廃墟大理石はパエジナですね。これは本持ってるので大丈夫。
城址瑪瑙ーザクセンのシュロットヴィッツ産の、石英で接着された縞瑪瑙と紫水晶の破片。気になる。
ボヘミア石榴石のところで言及されていたすみれ色の石榴石ってどんなのだったんでしょう。ロードライトなのかな?
宝石彫刻師の鉱物キャビネットも見てみたいわぁ。
『彼は標本から破片を切り取るのがひじょうに巧みなため、これらは見た目にきわめてきれいで、垂涎物である。』
プロの所業!

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2023年12月29日

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