あらすじ
橋の上で毎日誰かを待つ女。毎晩、酔ったふりをする男。地蔵に塗られた白粉。北町奉行の同心を義父に持つ夏之助は、幼なじみで与力の父を持つ早苗とそれらの謎を探り始めるが、いつしか町内で起きた斬殺事件の真相に近づいてしまい……。
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Posted by ブクログ
この作家の本は、私にとって、「漏れなく楽しめる」という鉄板もの。
シリーズ最初の八丁堀育ちは、明治維新を越えて60歳頃の主人公が14歳を振り返るという始まり方をする。
体もそう大きくはなく、勉学も得意ではなく、剣に至ってはビリから数えた方が、、、という腕前。
だが、不思議な話が大好きで、街でそういう話題を拾っては、隣に住む同い年の早苗と謎解きするのが楽しみ。
Posted by ブクログ
面白い設定ですね。時代劇の中に淡い青春の思い、そして幕末という大変動に二人がどう生きていくか?ひとつひとつの物語も楽しみながら、その中で二人の成長も楽しみたいですね。続編も購入済みです。
Posted by ブクログ
爺とひよこの捕物帖では江戸初期という時代設定だったけれど、こちらは江戸末期という設定。
主人公夏之助が明治の時代を生きていることが最初に明かされていて、その夏之助が昔を振り返って語る形で物語が始まる。
同心の息子でちょっと臆病な夏之助と、与力の娘でしっかり者の早苗。二人とも好ましいし、周囲の登場人物たちも手堅い感じ。
風野さんは、臆病だけれど注意深く、考える力のある若者が好きなのか、爺いとひよこ~の喬太と似ている。
この二人が今後どうなっていくのか、明治の世に移り変わっていく激動の時代をどう生きていくことになるのか・・・
新シリーズらしいので次作を待つことにしよう。