あらすじ
「わしの目には十年先が見える」「新事業は、十人のうち二~三人が賛成したときにはじめるべきだ、七~八人が賛成したときには、遅すぎる」――経営者と社会事業家の二足のわらじを履き続けた大原孫三郎。クラボウやクラレなど、多くの企業を創立・発展させるとともに、町づくりに貢献。三つの研究所を設立し、総合病院や美術館をつくった。社会改良の善意をいかにして行動に移していったか、その波瀾にみちた生涯を辿る。
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Posted by ブクログ
倉敷紡績が現在のクラボウ、倉敷絹織がクラレって知ってました?知ってるか(笑
恥ずかしながら、「大原孫三郎」よく知りませんでした。
いわゆる成功者って自分、自分じゃなく、世のため、人のために汗を流す人なんですね。
Posted by ブクログ
倉敷という土地に密着しつつ倉敷紡績(現・クラボウ)や倉敷絹織(現・クラレ)などの企業を創立・発展させただけでなく、大原社会問題研究所などの研究所、総合病院や美術館の創設など社会事業にも尽力した経営者の評伝。
近々、倉敷を訪ねる予定もあり、また個人的には柳宗悦との関連にも興味があり、興味深く読んだ。渋沢栄一、武藤山治との比較も面白い。CSR活動に興味ある方にも是非。
Posted by ブクログ
先日、兼田 麗子 氏 による「大原孫三郎―善意と戦略の経営者」を読み終えました。
私の場合、「大原孫三郎」氏と聞いて真っ先に思い浮かぶのは「大原美術館」です。遥か昔、学生のころ休みで帰省した際に時折訪れていました。
大原孫三郎関係の本としては、以前、彼の有名な言葉をそのままタイトルにした城山三郎氏による小説「わしの眼は十年先が見える」を読んだことがあります。まさにこの言葉のとおり、大原孫三郎は倉敷を中心に地方振興の観点から様々なジャンルの基幹事業を興しました。