あらすじ
「駅ナカ店舗」「ワイン直輸入」「高級惣菜」など斬新なビジネスを次々と打ち出し、「スーパーマーケット業界のルイ・ヴィトン」と呼ばれるに至った高級スーパーマーケット、成城石井。その創業者が長い沈黙を破り、自分がどんな考えで成城石井をつくり、どう発展させていったのかを初めて明らかにする。
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Posted by ブクログ
成城石井の歴史を知れた。
•惣菜販売の経緯
•「地元に帰ったら売っていないもの」コンセプト
•専門店の集合体
•カテゴリーマネジメント
など成城石井のブランドを確立するための課程を知れてとてもためになった。
これからはもっと個性を持ったスーパーマーケットが必要と書いてあったが、個性を持ちすぎるとワンストップショッピングができなくなる危険性もあると思うのでどれくらい個性も持つかということも考える必要があると思った。
Posted by ブクログ
1.成城石井が人気な理由が知りたかった。
2. 著者の自叙伝となぅており、創業前からどのような生活をしているのかが書かれています。
成城石井では、「高品質なものをリーズナブルに価格で」というテーマで創業されており、今もなおそのやり方を貫いています。
例えば、同じ商品でも、市場から買わずに直接買い付けたり、為替取引を利用したりと、多彩な方法を用いてます。著者は、ビジネスの原点とは「情報にいかに価値を加えるか」ということと述べており、店舗レイアウトやPOPに力を入れています。そのため、集客率は良く、売上も好調となっています。
その理由について、細かな配慮がものを言うと述べております。
3.ひたむきに農業を頑張ってる姿をみせます。
Posted by ブクログ
駅ナカなど高級スーパーマーケットとして業界でも上位に君臨する成城石井を現在の地位までに築いた2代目の石井良明氏が同社の歴史や自身の経営論について書いた一冊。
東京の成城にて小さな小売店として創業した食料品店が著者の戦略によって現在の地位までになったことを本書で知ることができました。
読んでいて最も印象に残ったのは、著者が地方の名産品やデパ地下の惣菜や駅ナカ出店や営業時間の延長など現在スタンダードとなっていることをいち早く取り入れた先駆者としての先見の明に舌を巻きました。
そして近隣のライバル店に負けないように共存することを目的とした客層のターゲットや考え抜いた商品構成や顧客の心理に基づいた店内レイアウトを展開したこと
また、ワインを中心とする商品へのこだわりや従業員の商品の飽くなき探究心は多くの人に支持される理由であるとも感じました。
そして組織運営においてもしっかり収益を把握できる構成になっていたり、人材を大事にする人事などしっかりしていることも感じました。
巻末の著者の指摘にあるように超高齢化社会を迎える日本において小売業もターニングポイントに差し掛かっているのではないかと感じました。
均一化している現在の状況から脱却し、個性的な店舗の先駆者としてモデルを提示した同社の未来が楽しみになる一冊でした。
Posted by ブクログ
お世話になっている石井さんの経験談。いろいろお伺いする機会はこれまでもあったが本で読むととてもよくわかる。知識、経験、常識などふんだんに語られていて、業種をとわず経営者として必読の書とも思う。「ブランドを作る主体はお客様」「与えられた条件で努力するのが人間の価値」「お客様の立場で真のニーズを探る」「大手に対抗するためには差別化を図り、徹底する」「他社に教えたくないものを狙ってPB化」「一流の専門家の知識を素直に借りる」
レジ係の方が3人もいるのは無駄じゃないかと思っていたが、こうすることで処理能力が2倍近くなり、レジスペースを減らすことができ、その分売り場にできる、ということらしい。こういう現場でないとわからないことの積み重ねが競争力になるんだと思う。