あらすじ
世界的な指揮者の父とふたりで暮らす、和音十六歳。そこへ型破りな“新しい母”がやってきて――。親子の葛藤と和解、友情と愛情。そしてある奇跡が起こる……。音楽を通して描く感動物語。
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Posted by ブクログ
友達から借りた本。
原田マハさんは絵画を題材としたものを書く人…という認識があったので、純粋に『音楽も?!』と思いつつ読み始めました。
今まで読んできた原田マハさんのものよりもずっと読みやすく冒頭から話にのめり込みました。
音楽エリートの家に産まれ物心つく前からチェロを教え込まれていた娘。
母親のために弾いていて自分は全然楽しくない…と、チェロを11歳で諦めやめてしまう。
そして母は家を出てしまった。
15歳の時、演奏旅行に出て留守の多い父親が再婚することになり新しい母親ができた。
頑なだった娘の気持ちはほぐれて新しい母親とも仲良くなりどこか壁を作っていた学校の友人とも親しくなった。
そしてついにはチェロを再び手にする。
今度は自分の意志で。
新しい母親、真弓はガシガシと土足で入り込んでくるような感じではなくスルーっと、馴染んでしまう。この真弓がとってもいいっ!とても好き。
真弓は準主役なのだけど、彼女に泣かされました。
もう、涙が止まりません。
本当に良いお話しでした。
Posted by ブクログ
真弓のオーディションでの演奏の場面で、実際に演奏を聴いたかのように涙してしまった。そして、文斗と朱里がとにかく優しくてあったかくて、、こんな友達がいる和音が羨ましくもなった。
終盤にかけて、これは展開を詰め込みすぎなのでは?和音は結局自分のためではなく、お母さんのためにチェロを弾くのか?など、引っかかる部分はあったが、、
音楽ってやっぱり素敵だ、また自分も音楽を始めようかな、と思えたため、この本を読んでよかった。
Posted by ブクログ
「満員電車で嗚咽するほど泣いたことはありますか?」
裏表紙のコメントが気になり、読んでみたいけど満員電車で嗚咽は嫌だな…と葛藤。
この数年心がカサカサの空っぽだと感じていたので、少しは心を動かされてみたいなと思い、嗚咽を警戒しつつもほんのちょっと期待しながら読み始めた。
結果的に満員電車で嗚咽は回避した。
私がチェロの奏者だったら、何かしらその世界のトップにいる人だったら、登場人物の苦悩をもっと深く理解できたのだろうか。
音楽を、人を、深く愛して奏でることの喜びについて描くために用意された登場人物とそのエピソードという感じ方をしてしまい、自分の冷たさを再確認した。
ただ、音楽をかじったものとして、音の表現や、"永遠"の意味を反芻しながら読むのはとても楽しかったしとてもいい時間だった。
和音の文斗に対する恋愛感情の必要性がわからなかったし、今の私にはこの物語を深く感動できる器がなかったみたい。
またいつか読んでみたら、今度は嗚咽するほど泣いてしまうかもしれない。
チェロの音はもともと好きだなと思っていたので、近いうちにチェロの演奏を聴いておきたいと思う。
まずはカザルスを聴いてみよう。
その後なら私の器は大きくなっているだろうか。
他の人の感想に"読み終わった後にカロリーが少なく心地よい"と書かれていた。
確かに読書のカロリー消費は少なかった気がする。
とても気に入った表現だった。
Posted by ブクログ
親に強制的にやらされた習い事って本人とって辛いものではあるが、長くなればなるほど生活の一部となり、かけがいのないものになっている。それは多分一度挫折したとしても経験や出来た時の達成感は消えないからだと思う。
和音もやりたくない思いも少なからずあったのかもしれないけど、それ以上に家族との関係性がギクシャクしていたのが嫌だったのかも。
結局家族でさえ何を考えているのかはわからなくて、どんな形でもいいから想いを伝えてあげればまた違う世界線で和音は生活していたかもしれない。
Posted by ブクログ
前半は高校生の友情物語?それに若くてエネルギーに満ちた継母?で、前に進めないでいる主人公を引っ張っていってめでたしめでたし??
なんて勝手に想像して浅くて既視感たっぷりなストーリーかなと期待していなかった
後半はかなり心情的描写も多く物語もスムーズに進む。どこかに引っかかるとしたらここら辺かななんて意地悪く思いながら…
年齢世代的なギャップなのかあまり入り込めなかった。完全に先が読めてしまう展開に少しがっかりした
Posted by ブクログ
物語の背景は、ありふれた家族や生い立ちや才能ではないけど、何重にも重なる物語としてとてもおもしろく読み進めた。
お母さんが進行性の病なのに、和音が16歳まで真実を告げないで…というのは、ちょっと違和感。どんどん機能が落ちていくのに、もう母娘として出会えなくなっちゃうじゃん。物語だから、ギリギリいいタイミングで出会えるけど、現実だったらお母さんがもっと話せる時に会えた方が絶対いいのに…と思った。
Posted by ブクログ
梶ヶ谷和音
子供の頃、泣かないカナリア飼っていた。都立若宮高校一年三組。
時依
和音の母。国立国際藝術大学でチェロを学び、名門のオーケストラ・日本国際交響楽団の主席チェリスト。音楽家として役に立たない手だったので、チェロをあきらめた。二人を残してどこかへ行ってしまう。旧姓小田。
トワ
和音が飼っていたカナリア。
みか
和音の友だち。飼っていたカナリアが卵を産み、一羽を和音がもらった。
梶ヶ谷草一郎
和音の父。日本国際交響楽団のレジデント・コンダクター。退任し、アメリカマサチューセッツ州郊外の町、タングルウッド単身赴く。日本人音楽監督として、ボストン交響楽団に着任。
高里千夏
一年三組の担任。
池山文斗
一年三組。愉快な少年で、クラスでも人気がある。
谷崎朱里
一年三組。口の悪い女子代表。
梶ヶ谷真弓
奏一郎の再婚相手。フリーの音楽ライター。旧姓富塚。日本国際交響楽団の時依の後輩チェリスト。
ユーリ・アブラモヴィッチ
ボストン交響楽団の主席チェリスト。
木内藤三郎
日本のチェロ教育の第一人者。
横内肇
病院の事務局長。
房枝
和音の祖母。