あらすじ
東京裁判は、公正な裁判だったのか? 検察官や裁判長の裁量により却下処分にされ、歴史の闇に葬られてしまった膨大な弁護側記録から、清瀬一郎弁護人の冒頭陳述や、マッカーサー、グルー大使等の証言をはじめとする18編を精選。戦争犯罪者として個人を裁くことや、「平和に対する罪」という曖昧な概念をふりかざすことのそもそもの問題点。日本の戦略をナチスになぞらえることにより、とりわけ知識人層を一部の軍国主義者により騙された被害者側へとまわすことに成功した占領軍側の戦略──。東京裁判の歪曲を鋭く指摘した解説付き。隠された日本の「真実」を明かす、貴重なドキュメント。
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Posted by ブクログ
まず、恥ずかしながら歴史に疎い私は、「東京裁判」が極東裁判を
意味することすら知りませんでした。
私がこの本を読むきっかけとなったのは、得意先のお客様から
勧められたことでした。
しかし、読んでみて思ったのは、「史実とはいったい何なのか?」です。
戦争開戦までに日本が、英米から極限まで経済的に追い詰められた
事実。中国の属国であった歴史。事実上何の意義もなかった三国同盟
など。
名古屋の河村市長の南京虐殺に関する発言ではないが、歴史とは
そんなに単純なものではない筈だ。
自虐的に「日本が悪かった」とだけ言うのではなく、もっと冷静に
いろいろな観点を取り入れて、自分なりの歴史観・世界観をもつ
べきと深く感じた。