感情タグBEST3
4巻まで無料で読み、非常に面白かったので続巻を有償で購入。
正直、ガッカリでした。
5巻の後半からプロ野球編とも言える内容になっていくのですが、その後の展開があまりにも安易。
ネタバレになってしまいますが、プロ編になってからの活躍具合がハンパない。
主人公ももちろんだが、その周囲...続きを読むの人達の活躍度はさらにすさまじく、まるで現実味の無いレベル。
結果として、育成や二軍での周りの選手の描写が全くと言っていいくらい無い。
このマンガ、本来挫折を味わった主人公と、独立リーグなどで這い上がろうとする人々にスポットを当てた作品じゃなかったの?
これじゃ、他の野球漫画(プロ編)と変わりがない。
むしろ、新球団とか身近な人間の大活躍によって、他の野球漫画より現実味に欠けるような作品になってしまった感がある。
せっかく育成という、プロ野球では特殊な環境に放り込まれたんだから、そこから1年程度は掛けてようやく2軍にあがり、さらに1~2年かけてようやく1軍へ…という流れでも良かったのではないかと思う。
プロ編に入った段階で主人公はまだ二十歳、2~3年かけても年齢的には十分若いんだし。
で、その段階で「プロにはなったけどうまく成長できない」「元バリバリの1軍だったけど、加齢やケガで力が衰えた」という周囲の人たちの描写を含み、主人公も成長していく…、1~4巻の流れて言えば、プロ編もそうであるべきだったんじゃないかと思う。
それが、育成で入って半年程度でいきなり支配下登録、さらにその日に1軍のマウンドに立つなんて、いくら人材に乏しい新球団と言えど、あまりにも現実離れしすぎている。
さらに言えば、野球からしばらく遠ざかっていた人が2人も、いきなり1軍のレギュラーになっているなんて。
編集部の方から、「そろそろ人気取りの為にも、プロで派手な活躍を」という要望が入ったんでしょうか?
でも、これではこの作品の本来の方向性を全く見失っていると思う。
主人公や周囲の人のキャラは立っており、非常に魅力的。
5巻程度も読んでいっていれば、それらのキャラへの思い入れも発生し、思わず続きを読んでみたいという気にはなる。
その意味で言えば、プロ編へもある程度の評価は出来るけど…、やっぱりこの路線変更は納得いかず、非常に残念です。