あらすじ
激戦の会津で、命を燃やす斎藤一。一方、北に新天地を目指す土方歳三。2人の間に交わされた熱き想いとは!? 『北走新選組』『凍鉄の花』に続く新選組シリーズ第3弾!!
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Posted by ブクログ
菅野文先生の北走新選組、凍鉄の花に続く新選組シリーズ第三弾。
どこまでも真っ直ぐで自らの生きる場所、死に場所を求める斎藤さんや、会津のために戦う人々には思わず泣いてしまった。
賊軍と罵られても自らの誠を貫き戦った新選組。
会津の地を守る為に戦った会津の人々。
それぞれにたくさんの想いを抱えながら戦ったことだろう。
この話は斎藤さんの目線で描かれているけれど、新撰組の土方さんや近藤さん、そして会津の人々の想いも伝わってくる。
私は幸いにも福島に住んでいるため、会津の斎藤さんのお墓や近藤さんにお墓に足を運んだことがある。そこに手を合わせる地元の方の姿に、彼らの魂は今でもここで生き続けているのだろうかと思った。最近あまり会津に行く機会がないけれど、もし次行ったときはまたお墓に手を合わせに行きたい。
Posted by ブクログ
新選組シリーズの第3弾がでた!大河ドラマ『八重の桜』でおなじみの人物やエピソードが織り込まれていて面白かった。斎藤一が主人公だけど、やっぱ土方だな…。かっこよすぎる…。この作者の前2作に出てくる土方はちょっと冷たいイメージであまり好きではなかった気がするけれど、今回の土方はちょっと優しい土方さんでした。それがまた良い。
Posted by ブクログ
花とゆめコミックスにしては厚い。対して、斉藤一と土方歳三を軸とする新選組と会津藩の有為転変を描くとなると、駆け足だなぁと思う。史実をきっちりおさえつつも、フィクション部分は説得力がある……たとえば、斉藤と土方の出会い、斉藤が土方の懐刀として非情の剣を振るうことになる経緯や動機、斉藤と中野竹子や高木時尾との接点、会津で土方と斉藤が異なる選択をする経緯、など。限られた中にも、近藤勇、沖田総司、原田左之助など新選組幹部や容保様始め会津藩の幹部たちも鮮やかに印象を残す。繊細な少女マンガのタッチで斬り合いや戦を説得力もって描くのは大変だと思うが、初めて旗本を斬り殺した場面から会津戦争の凄惨な各局面までも描き込んでいる。「この本を福島と幕末に生きた人達に捧げます」という献辞に感銘を受けました。
Posted by ブクログ
新選組シリーズ第三段
今回は斉藤ーがメイン。
所々分かりにくいシーンも有るが、それを補う作者の新選組への強い思い入れを感じる。
そして相変わらず土方さんが格好いい…その生き方で斉藤さん始め隊士たちに多大な影響を与えています。
斉藤さんと土方さんの強い繋がり、斉藤さんと会津との繋がり、斉藤さんと侍としての生き方が描かれる。
Posted by ブクログ
連載されている時から読んでいたが、全体的に解説的な部分が少なく、「斉藤さんがとにかくかっこいいけれど、これは会津と新選組の関係や会津での戦い、新選組の終焉を知らない人にはかなり分かりにくいだろうな」という印象は受けた。コミック化にあたって、目立った加筆修正は多くなかったのに何気なく、斉藤さんの気持ちがより分かりやすくなっている気がした。それにしてもすごいのは会津の人の底力。女性の強さがうまく描かれていた。謎の多い人、斉藤さん、本当にこう考えて生きていた気さえしてくる。
Posted by ブクログ
菅野さんは本当に新選組が好きなんだなあ、と思える新選組シリーズ第三弾。北走新選組に引き続き、絵は綺麗、内容は史実に忠実で、新選組として生きた彼らの生きざまをこれでもかとまっすぐ書いているところは拍手もの。
自分が福島出身というのもあって、会津が舞台なのも嬉しい。斉藤一の一生を追っていくストーリーなので、切なさや喪失感は拭えないけれど、彼らの真っ直ぐさにいつも心打たれる。武士とは、侍とは何であるのか。彼らは何を抱いて生きて死んでいったのか。今から200年も前に生きていた人々の気持ちがすぐ近くに感じられる、この感覚が好きで堪らない。歴史に魅力を感じられるのはこういうところなのかもしれない。
賊軍として戦争が終わった後も葬ることが許されなかった彼らを想うと、胸が詰まる。新人で職場であったことにくよくよしている自分が小さく感じるくらい(笑)
新選組や幕末が好きな人にとって、良い漫画。ただ、幕末について全く知らない人が読んだら置いてけぼりになってしまうところがあると思う。新選組が好きな人に勧めたい漫画。欲張りを言うと、巻数を増やしてじっくり書いてくれたら…と思わずにはいられない。凛々しい竹子さんが好き!