【感想・ネタバレ】ことばおてだまジャグリングのレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年10月08日

5552さんのレビューから興味を持ってお取り寄せ
言葉でこんなに楽しめるなんて驚きです。和田ラジヲさんのシュールな気の抜けた4コマ漫画が最高に面白くて何度も読んじゃいます。
まず辞書で孫引きいろいろしていくことばの水切りは今すぐできそう。本を持ってなくてもネットでもできる。『終わりそうで終わらない。...続きを読む(略)これがこのゲームの飽きない理由だ。言葉って本当に海だなあ。そこが見えそうで決して見えない』『ゲームの本質は「ルール」にある』確かに!ちょっとやってみたら小一時間潰せる。
回文はむしろ数学の定理とか公式といったものに近くて『隠されたものを発掘する』ことらしい。『逆算に逆算を重ねて、きれいな日本語にハマる言葉をうまく探し当てる』気の遠くなる作業だけどうまくいったときの嬉しさは数十倍になりそう。回文投稿サイトがあるらしい。
好きな回文 
気温は地獄、五時半起き
断裂した記憶。やはり早く起きた。失恋だ。
ことばの解体アナグラムも頭の中がぐちゃぐちゃになりそうなくらい高度な技術が必要。
石川啄木の歌の解体後の文はお見事。釧路に住んでいたエピソードも取り入れるなんて。
私の名前のアナグラムを熟考しまして、「珈琲屋ローマ」になりました。珈琲飲めませんが。
難易度最高級パングラムは、バカリズムさんの作品を一度見たことがあって驚愕したが、こんなに他にも作品があったなんて。
早口言葉は、『蛇腹じゃ邪魔だしマハラジャじゃやっぱ邪魔だ』が言えません。
しりとりの『ル』攻撃はウケてしまった。その手があったか。
文字の配置を入れ替えるスプーナリズムは簡単で楽しめる。ちょっとした変化でこんなに無意味なことばになるなんて。ハマればハマるほど感性が小学生へと退化するらしい。
母音で集めた言葉の集団を見て感動したリポグラム。aグループは和語が入ってやわらかムード。しっかりお口を開けて発音しようと思った。
個別に考えた五音と七音の組み合わせをする短歌ゲーム、偶然生じた組み合わせに笑ってしまいそう。今度友と集う食事会で提案しようかな。
『短歌を作っていると、自分でも予想していなかったかたちに言葉が自立していく瞬間』があるからハマるという。納得。

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Posted by ブクログ 2019年09月14日

ジャイケル・マクソンとか、マール・ポッカートニーとか、そういう言葉遊びをしていた時に、そんなのばかりが集められたサイトを見つけた時の驚き。そしてこんなニッチでバカなことを考えてる人がけっこういるんだな、という喜び。

折句とか、ラテ欄縦読みとか、これはアナグラムだと発見したり、時々出逢う高度な回分に...続きを読むびっくりしたりとか、そういうのが好きな自分に、もっとこんな遊び方もあるよ!と教えてくれた一冊です。言葉遊びって面白い!

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Posted by ブクログ 2016年06月26日

言葉遊びの指南書ともいうべきか。
時々吹き出してしまうことも。特に、リポグラムのところは声に出して読むと面白すぎる。

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Posted by ブクログ 2016年10月07日

回文は知っていたが,アナグラム,パングラム,スプーナリズム,アクロスティック,リポグラムなどなど,言葉で楽しめる数多く手法を紹介している特異な本です.言語感覚に優れている人には容易いことでも,そのようなセンスがないと思いつかないものです.楽しめました.p199の「実際に作ったことのない人間のたわごと...続きを読むだと思う」は正鵠を射ている.

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Posted by ブクログ 2017年09月19日

 言葉遊びって究極の学問だと思うようになった。

 学校でも積極的にこういうことをやっていってもらいたいと思うのだが無理だろうな。
 
 この方法は前に読んだ記憶方法の本よりも有効だと思う。これを利用できればあらゆる事を記憶できる。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年05月06日

辞書遊びから始まり、回文や高度なシリトリ、その他言葉遊びとそのテクニックがこれでもかと突きつけられてくる。その言葉遊びひとつひとつに名前がついていたとは。その世界では有名なのかしれないが、新鮮な驚き。
アナグラム、パングラム、リポグラム(特定の文字を使わないで叙述すること。NGワード/NG語を含まな...続きを読むい)、アクロスティック(折句)、スプーナリズム(文字の入れ替え)

テクニックとして分析を加えているが、やはりチャレンジ(創作)して、ストックしているのが面白い。ストックするにはやはり没になった作品もあるんだろう。

作詞家もそうだというが、韻を踏む語をストックしたり、言葉の傾向を分析、準備したうえで、感性と組み合わせて作品が出来上がっていると思うと、ひらひらと詩が出来上がっていくような浅はかな印象を本書で打ち破られたような気がする...

以下引用
言葉遊びでもっとも気持ちいいのは、自分の発想力の外側から言葉がひきだされてくる瞬間だ。

「頭文字を揃える」などのようなルールは「縛り」ではない。「束縛」ではない。むしろ、秘められていた真の力を開放するためのブースターなのだ。

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