あらすじ
T女子大学好色文学研究会の会員・光枝は、会長の阿真理先輩(ロリ巨乳系)に淡い恋心を抱いている。それを知ってか知らずか先輩はつれなくて、オナニーによる女性の真の自立と解放を叫ぶのみ。光枝は仕方なく、エッチな小説を書いて自らを慰める、しょんぼりな毎日。そこへライバルサークルの会長、華代の魔の手が。笑いとエロスが奇跡の融合を遂げた、著者の真骨頂。女だらけの官能小説。
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Posted by ブクログ
いや、面白かった!
笑えるけど、エロい。エロいけど、笑える。笑いと性欲が同時に(あるいは交互に)喚起される作品って確かに珍しい。
あとがきで「オジサマたちにフェミニズム・レズビアンネタで笑って、使ってもらえたら」というような文があったが、私はこの作品を女性として読みたかった。
百合・レズビアン系作品全般に言えることだけど、男性としての、思考や体を捨てて女性として読めたらどんな感想を抱くのか非常に気になる。
脱線。とにかく面白かった。
嗜好としては瑠璃や仁子には非常に共感できるところはある。もちろん、創作や妄想の範囲に留めておく事が絶対条件なのは、彼女たち同様理解してますよ。
まあでも、実際できるなら山芋プレイ辺りで十分満足するなあ。
Posted by ブクログ
ライバルサークルの会長に目をつけられてしまった主人公。
うっかりとお誘いに乗ったばっかりに
大変な現実に行きあたってしまった。
どんなに魅力的なお誘いがあっても
付いて行ったら大変ですよ、な状態。
最後の最後には、よい方向に終わりましたけど
それまでの間がすごい。
これだけの個性的な人間多数、なのも驚きですが
人間関係もすごい。
恐ろしく全員己の欲望にひた走ってます。
欲望大事。
脳内がどうなっている!? と思うほど
ごちゃごちゃしてるような、分かりやすいような。
Posted by ブクログ
全力でアホな官能百合小説であった……というのは、もちろん褒め言葉である。女性が男性から自立するためには、当然、性的な自立も必要である……という結論から導かれた二つの道、「オナニズム」と「レズビニアズム」。前者を極めんとする先輩に惹かれた私は、しかし、先輩をオカズに自分を慰めたりして、そんな彼女がレズビニアズムの悦びを知ってしまい、二つの道の前で悩み苦悩し、オナニーし、剃毛され、緊縛され……そんな中、後輩女子の奸計により彼女は罠に陥れられ……という内容なのだけど、話の筋は割とどうでも良くて、「見た目は」清楚なのに、ことエロに関してはどん欲な主人公と、そんな彼女を取り巻くこれまたエロにどん欲な人々が起こす騒動がひたすら楽しい。
官能描写は頻度も密度も結構なものなのだけど、不思議と生々しさを感じないのは言葉の選び方が上品? だから何だろうなと思う。もちろん、万人にはお勧めできないけれど、アホでエロいお話を読みたい人には是非お勧めしたい。
そういう人がどれくらい存在するかは知らないが。