あらすじ
複雑化する経済を見通す鍵は「通貨」にあった。
英一流誌の予測から、あなたの未来も見えてくる。
グローバルエリートを中心に世界200ヶ国以上で読まれている一流誌、英『エコノミスト』編集部と、そのシンクタンク「エコノミスト・インテリジェンス・ユニット」が、総力をあげて、日本、米国、中国の未来を、通貨を通じて分析・予測。
・現在の世界経済の最大の問題は、米国が世銀、IMFへの責任を果たさないなか、オフショアドルの市場が膨らんでいることだ。ここには危機の際の「最後の貸し手」がいない。
・世界の市場において人民元が台頭するのは確実だが、少なくともあと5年~10年は、円は重要な国際通貨としての地位を失うことはない。
・アベノミクスの評価は総じて失敗。マイナス金利を実施しても融資は増えない。
・2016年~2020年の間、日本経済の実質成長率は年平均1%。
・TPPによる恩恵は2020年以降にならないとあらわれない。
・人民元の国際化は、中国国内の完全自由化とトレードオフである。
日本のメディアでは絶対できない徹底予測!
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Posted by ブクログ
エコノミストという経済誌は自分も読んでます。
非常に的を得て、的確であり、参考になります。
この本も非常にわかりやすく、
主要通貨の今後が書かれていますので、
中長期的な投資を行う上で非常に参考になりました。
為替の移動は大きな視点で行うことが大切です。
日々の動きに一喜一憂することが為替投資ではないのです。
Posted by ブクログ
ミルトン・フリードマン「貨幣の悪戯」
ドルが基軸通貨であることの恩恵=低利で借り入れができる。すべての地域で自国通貨建てで起債ができる。年間1000億ドルの恩恵。
欠点=最後の貸し手である必要があること。ドル相場が押し上げられる。
ジョンソン的伝統=ポピュリズム的な伝統。
ワシントン・コンセンサス=IMF、世界銀行の伝統的な手法。
2035年には米国債が不足する。
ドルは世界の所有物になる。
民主化なしに高所得国へ移行できた専制国家はない。
習近平の中国2.0による挑戦。
ブロックチェーンによるビットコイン。金融機関のコスト削減。
ブロックを更新すると7500ドル相当(25ビットコイン)。
アメリカの好景気と株高=金利高=ドル高要因。
世界の不安定=安全資産へ逃避=円高要因。