あらすじ
われわれの人生は、気にすればきりがないような小さな課題の連続である。人は、無数の選択を強いられながら生きており、ときには大きな困難に出合うこともある。だが、少し見方を変えてみると、正しい選択や誤った判断があるわけではないことがわかる。また、ふりかかる災難が、人生のきっかけにもなることもあるのだ。生きるのに正しいも間違いもない―-。世界の聖地を調査してきた宗教人類学者だからこそ書ける、自分の生き方を手に入れる道とは何か。「生きるチカラ」が不足している現代日本人に必読の書。【目次】はじめに/1 生きるのに「正しい」も「間違い」もない/2 あらゆる選択は誤りを含んでいる/3 金持ちはみんな不幸?/4 ふりかかった災難こそ人生のきっかけ/5 人間は支離滅裂でかまわない/6 自分の身に起こることはすべていいことなのだ/おわりに
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
久々に読んだ植島先生の本。
失敗はするに決まっている。という当たり前のことに気づかせてくれる。
偶然の中にこそ喜びや悲しみがある。
あらためて、先に知っておきたい、失敗したくない。と、物事に当たる前に自分が調べすぎているような気がした。
Posted by ブクログ
・生きるのには「正しい」も「間違い」もない。
・あらゆる選択は間違いを含んでいる。
・自分に起こることは全ていいことなのだ。
思えば自分の人生をふりかえると、いつも間違えないように慎重に選択した末、予想外の損害があってがっかりする、ということが多かった。しかし見方を変えればその選択によって得たものも大きく、まったく損失のない完璧な選択を望むことが間違いだったと気づいた。この考え方をすると肩の力を抜いて、生きられるような気がする。何があっても、「どうせ生きている間のこと」なんだから。
Posted by ブクログ
名著再読シリーズ。
①生きるのに「正しい」も「間違い」もない
②あらゆる選択は誤りを含んでいる
③社会的な成功とあなた自身の幸せとが重なることはかえってむずかしい
④二度チャンスを与えられるのは必ずしも好ましいことではない
…etc
素晴らしきかな、人生^_^
Posted by ブクログ
人生は何が起こるか分からない。宝クジが当たっても、不幸になるケースは多い。
それならば、色々な自分になって、欲張りに生きてみたらどうだろうか?
『生きるチカラ』というよりは、「生きる知恵」に気づかせてくれる本です。
Posted by ブクログ
私たちにとってもっとも大切なことは何だろう?
植島 啓司 氏 は、下記のように記した。
「あなたにとってもっともたいせつなことは、
自分の中に眠るたくさんの可能性を
実現していくことにあるのではないかと思う。
人生は短く、あっというまに終わってしまう。
あなたは欲張っていろいろな人生を
生きてみるべきではないだろうか。
可能なことはできるだけすべて
やってみる価値があるだろう。」と
Posted by ブクログ
結構よかったが、結論はといれれば、ん?、となるかな。さらっと読めた
アソシエ今読むべき本から
1、生きるのに「正しい」も「間違い」もない
・なんでも知ればいいというものではない
・「計画された偶然」を生きる
・たとえ不測の事態が起こっても
・過ちはなぜ起こるのか
・好きな男が二人いる、あなたはどちらを選ぶだろうか
・「人間どうせ生きているうちのことじゃないの」
・出会いはけっして偶然ではない
2 あらゆる選択は誤りを含んでいる
・なぜそんなことが許せないのか
・貧乏にもそれなりの価値がある
・もし大切なものをすべて失ったとしても
・放浪の果てに何が見えるか
・先がわかればなにも怖くない
・まずいクロワッサンよりおいしいクロワッサン
3 金持ちはみんな不幸?
・大金持ちは二度死ぬ
・酒池肉林
・宝くじで夢を見る
・ロト6で3億2000万円ゲット
・攻撃誘発性(ヴァルネラビリティ)
・本当の「幸せ」とは何か
4 ふりかかった災難こそ人生のきっかけ
・もう一度人生をくりかえしてみる
・運が良かったり悪かったり
・一つのマイナスで人をキライになる
・一つのプラスで人を好きになる
・みんな問題を抱えている
・ふりかかった災難こそ人生のきっかけ
5 人間は支離滅裂でかまわない
・自分には正反対の「自分」が隠されている
・運をぐるぐる回す
・この世に「いい人」と「悪い人」がいるわけではない
・エンジン01文化戦略会議
・イヤなことはやらない
・欲張っていろいろな人生を生きる
6 自分の身におこることはすべていいことなのだ
・幸不幸というのは後からやってくる
・果たして不幸はあなたのせいか
・ちょっと見方を変えてみると
・自分の身に起こることはすべていいことなのだ
・人生にも折り返し点がある
おわりに
Posted by ブクログ
この著者の本はオリジナルだと思う。真似できない。なかなか書こうと思い付かない本な気がする。
単なる自己啓発本、エッセイと読みちがえるなかれ、何度も読み返せる味わいのある本。
Posted by ブクログ
人生には不幸なこともある。あとからそれを後悔するのではなく、受け入れて生きていくことが大切。
宝くじで高額当選するようないいことがあっても、結局人生は±0なんだと思った。
Posted by ブクログ
「あらゆる選択には誤りが含まれており、成功か失敗かはそう簡単には判断が付かない」
身も蓋も無い言葉だけど、言われてみれば確かにそう。
幸せでも不幸でもそれを受入れなければ思考できないし、行動できない。
結局、「運をぐるぐる回す」ように動くしか無い。
シンプルだけど、それが一番難しい。
Posted by ブクログ
上島啓司著「生きるチカラ」集英社新書(2010)
*我々が生きる意味を知るのはわが身にふりかかった災難によってである。
*選択し、つまずくことから人生は始まる
*自分の命をすり減らすようなリスクをとる賭けをしてこそ、他の凡庸な人間たちには味わえない境地をさまようことができるようになる
*生きることは遊ぶことであり、そうなると徹底的に生きるというのは限界を超えてまで遊ぶということをと意味することになる。中途半端に遊ぶくらいなら遊ばないほうがいい。
*成功とはある経験が自分を強くするということである。自分に起こることをポジティブに受け入れることが出来たのであれば、それは自分にとって「成功」なのではないか。
*自分自身の過ちを悔いても仕方がない。「あらゆる選択は誤りを含んでいる」。正しい選択と誤った選択があるわけではない。どの選択にも行っての正しさと誤りが含まれているものなのだ。
*自分に不運が回ってきたときに初めて世の中の仕組みが見えてくる。
*ふりかかった災難こそ人生のきっかけである。
*谷底から見ないと人生がどのようなものかはわからない。
*人生は短くあっという間に終わってしまう。欲張っていろいろな人生を生きて見る方が楽しいと感じればそうすればよい。可能なことは出来るだけすべてやってみる価値はある。人の何倍も生きるというのはそういうことである。
Posted by ブクログ
人は困難に直面したとき、必ず何らかの選択をしながら前に進んでいる。選択が正しく成功したように思えても、幸せを長く感じることができなかったり、間違えた選択で酷い状態に陥ってもそこから這い上がることが出来れば喜びは落ち込んだ分だけ大きく感じ、落ち込んだことに感謝さえしてしまうものである。人生に起こる事の善し悪しは紙一重。ならば良い出来事は周りにお裾分けし、辛い経験はこれからの成功のきっかけだと思うことで、運をグルグル回してどちらの経験も「生きるチカラ」にしてしまおう!
Posted by ブクログ
前著『偶然のチカラ』(集英社新書)に比べると、やや議論が散漫な気がしました。
ケン・グリムウッドの『リプレイ』を参照しながら人生にやり直しがないことがどんなに大切なことかということを論じている個所や、何もしなければ何も起こらない人生に、「運をぐるぐる回す」という動きを導入するという考え方が紹介されているところは、興味深く読みました。もっとも、説得されたというよりは共感した、ということですが、著者自身も読者を説得するというより、読者の共感を得ることに意を向けているように思います。
Posted by ブクログ
正解を求め過ぎず、自分の中の正反対(矛盾した)自分を受け入れる事。
『あらゆる選択は謝りを含んでいる』
『幸運は(独り占めすることで)自分のもっとも弱いところに不幸として戻ってくる』
『遊びの極致とは、まことのない境に、まことを幻術すること』
山本周五郎・井原西鶴からの引用が多かったのでこの2人も追い掛けてみよう。
Posted by ブクログ
人間どうせ生きているうちのことじゃないの と 自分の身に起こることは全ていいことなのだ
が、すごい気持ち軽くなる。でも目から鱗ってほどでは無かった。ソフトな自己啓発本。