あらすじ
人生に起こるさまざまな事柄――それらは、偶然のようにもみえ、一方では運命とも思える。不確実な現世のなかで、身に降りかかる幸不幸を、私たちはどう考えるべきなのだろう。未来が見えないとき、いったいどうしたらよいのだろうか。ストレスなく、楽しく暮らすためには、何が必要なのだろうか。占い、確率、宗教、スピリチュアルを超え、偶然のしくみを知ることから始める、幸せに生きるための新しい方法論。【目次】はじめに 偶然とは何か/1 自分で選択するべからず/2 世の中にはどうにもならないこともある/3 自分の身に起こったことはすべて必然と考える/4 たかが確率、されど確率/5 思いは全部どこかでつながっている/6 いい流れには黙って従う/7 すべてはなるようになる/注/あとがき
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Posted by ブクログ
偶然をどう捉えて、対処するか?
エピソードがバラエティに富み、その中で確率、法則、偶然など
考察されてます。やや読み進め辛かった感はありますが、
なるほど。。と思う箇所もあり、参考になりました。
Posted by ブクログ
偶然とはなにか。どう向き合うか。について、
確率論、占い、ギャンブル、数学、歴史、宗教(キリスト教、仏教、ギリシャ神話、ヒンズー教など)、雨乞いのダンスの合理性、精神論、うつ。。。などなどの観点から考える。
各章ばらばらで多少エキセントリックな感じも否めないが、あとがきで割りきれいにまとめている。
ギリシャ神話から矢沢永吉まで、様々なジャンルや時代からの引用が多く、雑学集として楽しめました。
Posted by ブクログ
著者は、『安岡正篤一日一言』から次の言葉を引用している。
「『幸』というものは幸いの原因が自分の中にない、偶然的な、他より与えられたにすぎないもの」を指している。それに対して、「原因を自己の中に有する、即ち自分の苦心、自分の努力によってかち得た幸いを『福』という」のだと指摘している。
そして、「徳」というものは、多くの人と交わるなかで初めて養われるものであり、そのためにはいつも自分が多くの人々に向かって開かれていることが必要となってくる。としている。
この本を読んで、私が紹介したいと思った一節は、安岡正篤の言葉であった。少々残念な感じもするが、学者さんと言うものは、過去の偉人が残した学問や生涯を研究するものであるので、仕方がないことなのかもしれない。
むしろ、多くの学問の中から現代を生きる私たちに役に立つ考え方をセレクトする能力が、求められているのかもしれない。