あらすじ
不慮の事故で夢を断たれた元・戦闘機パイロット・空井大祐。異動した先、航空幕僚監部広報室で待ち受けていたのは、ミーハー室長の鷺坂、ベテラン広報官の比嘉をはじめ、ひと癖もふた癖もある先輩たちだった。そして美人TVディレクターと出会い……。ダ・ヴィンチの「ブック・オブ・ザ・イヤー2012」小説部門第1位のドラマティック長篇。
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Posted by ブクログ
いやあ、面白かった。
ほぼほぼ一気読み。
理不尽な事故で夢破れた(ゴールテープに胸が触れるところまでいって)主人公の、再生の物語。
程よいユーモアと程よいラブコメ、
そして、航空自衛隊やその広報に対しての
ちょうどよいお仕事紹介要素
が加わり、勉強にもなるしエンタメ的にも面白いしで、素敵な読書時間を味わえた。
★5つ、9ポイント半
2025.02.15.古
※文庫書き下ろしであろう、そしてほぼノンフィクションであろう「3.11」後のお話には、涙が・・。
※映像化されたのは知っていたし、文庫本の帯に岩田くん(いわゆるガンちゃん)のスマイルが載っていたもんで、てっきり岩田くん主演での映像化だとばかり思ってた。よって、主人公の脳内イメージは岩田くんで読んでいたのだが・・読後に調べてみたら、綾野剛だった。
う〜ん、、、、岩田くんの方がいいな。
Posted by ブクログ
★10つけたいぐらい、良かった!
有川浩さんが、より好きになった。
ページをめくる度に、心が締め付けられる様な
セリフや感動的な名言が沢山出てきて
感情の揺さぶられ方がすごかった!
自分がまるでその現場にいるのかと錯覚するほどで、
情景やキャラクターの描き方が
素晴らしい。
有川浩さんの綿密な取材と、文章力により
自衛隊の方々への理解が
世の中に広まったのではないか。
広報の役割についても、勉強させられた。
最終章、あの日の松島 では
涙が止まらなかった。
東日本大震災で自身も被災者でありながら
どのような精神で多くの人を救助していたのか。
その日のことを思うと、自衛隊員の御家族にも
感謝の思いが募る。
-----以外、印象に残ったシーン メモ-------
・パイロットを含め自衛隊の組織や人を広報する立場になった以上、外部から向けられる無理解な発言は自分の仕事に対する評価だ。責めるのは何より自分の不甲斐なさだ。
〜〜彼らに自分が今日聞いたような言葉を聞かせてはならない。いざというときが来ないことを願いつついざというときのための練成に励む彼らは、無駄に終わらねばならない訓練に命を懸けて臨んでいる。駄賃がむごい言葉ではあんまりだ。もう一緒に飛べない仲間のために、それを最初の立ち位置にすることは許されるだろうか。
・空自の信条は勇猛果敢・支離滅裂だ!許可は後から
追い着かせる、いいから走れ!
陸は用意周到・動脈硬化
海は伝統墨守・唯我独尊〜
・あなたたちはなにも気にしなくていいんです。
僕たちはあなたたちよりも楽をしています。
有事に果たすべき義務があるということは、それだけで拠り所になります。辛いことがあったとき、自分にできることがあるだけで人って救われるでしょう?だから僕たちは被災者を支援しながら、自分自身を救ってもいるんです。
・僕たちに肩入れしてくれる代わりに、僕たちの活動が国民の安心になるように伝えてほしいんです。〜
僕らが冷たい缶メシを食べていることをクローズアップするんじゃなくて、自衛隊がいたら被災者は温かいご飯が食べられるということをクローズアップしてほしいんです。
Posted by ブクログ
ドラマ空飛ぶ広報室が大好きでやっと小説も読めて嬉しい⸜(* ॑꒳ ॑* )⸝
空井とリカ。自分の道を見失った2人が出会い、衝突しながらも共に成長していく姿に何度共感し感動したことか。
広報室のメンバーも個性的で素敵な人ばかり。中でも鷺坂さんのキャラは最高