感情タグBEST3
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「ニューロマンサー」を読んで、目くるめくSF仕掛けに翻弄されて、元になったこの作品を読もうと思った。面白かった感で言うと、こちらの方が上。完成度は「ニューロマンサー」が上かな。
麻薬よりも強力に脳内に作用するソフトウェア、高度に進化した整形というか人体改造、マトリックス世界への侵入、千葉シティ・・・といった「ニューロマンサー」で使われた仕掛けを描いた作品も勿論面白いのだが、一方で宇宙ものの2編もなかなか良かった。宇宙開発はソ連が優勢になるのは、人の命より国家が大事だからなんだろうね。
もう歳で長編を一気に読む気力が無いのもあるが、SFは短編の方が好きなのかもしれない。
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ネットワーク世界を自由に泳ぐハッカーたちも肉体を捨てることはできない。血と汗とアドレナリンのにおいを忘れたらサイバーパンクな世界は生き残れない。読むたび体がうずうずして心躍るSFアクション短編集。
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ギブソンは短編向きでは無い感じですが、「ニュー・ローズ・ホテル」「ホログラム薔薇のかけら」等に見られる『疲れた美しさ』、ギブソン自身がファンだと公言しているルー・リードの曲の持つ"あの感じ"が感じられて、たまらなく好きです。
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いやー作画がマジで完璧に映画で読んでてとにかくヴィジュアル面が楽しい。筋はイマイチよくわかんないものがほとんどというか、そこを追ってないから分かってないんだろうな。絵ばっかり見てた。色んな映画のトレーラーを細切れで見てるみたいな。
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バーナード嬢曰く。の神林しおりがSFファンはSFを「実はみんな結構よくわからないで読んでいる」と言っていたような気がするけれど実にそうだと思う(笑)独特の世界観になれるのに時間がかかりなんとなく話が見えてきて面白くなってきたのはラスト3作ほどから(;´・ω・)でもなんでだろう、結構雰囲気だけで楽しめちゃうんだよな、、『ニューロマンサー』に繋がる話があったり、攻殻機動隊を彷彿させる話があったりでとりあえず満足。でも再読必死だな><本作、ニューロマンサーと来たら次ギブスン作品なに読んだらいいでしょう??
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1980年代を席巻したサイバーパンク・ムーヴメントの代表格、ウィリアム・ギブスンの短編集。かの有名な「ニューロマンサー」と同一の世界観に基づく「スプロール」シリーズをはじめとする、当時最高に尖りまくっていた作品を収録しています。
そう、サイバーパンクなんですよ。90年代に入るとあっという間に消えていった、あのムーヴメント。
不肖鴨、「ニューロマンサー」は読んだことがありません。同じくサイバーパンクの代名詞とも言えるブルース・スターリングの作品を読んだことがありますが、正直ピンと来ませんでした。この「クローム襲撃」も、音楽で言えば「懐メロ」的な、SF史の勉強がてら読んでおこうかなー、という軽い気持ちで手に取りました。
・・・いやいやどうして、王道SFでした。ちょっとビックリ。
何分にもサイバーパンクの代表的作品群ですから、如何にもサイバーパンク的なデジタルなギミック、ぱっと見のカッコ良さを追求した造語の嵐、とにかくスピーディでカット割の激しいストーリー展開が当然のように押し寄せます。黒丸尚氏のワン・アンド・オンリーな訳文も、そのユニークさを際立たせるのに一役買っています。
が、そうした表現上の華やかさ、「今風」さをいったん脇に置いて物語世界の骨子をシンプルになぞると、実に直球かつ王道の、古典的と言っても差し支えない端正なSFなんですね。
鴨が特に感じたのは、未来的でエッジィな社会の中で所在無さげに彷徨する登場人物たちの孤独感。デジタル機器で全身を武装してばっちりキメたつもりではいるけれど、心の奥底に抱える不安を持て余してどうしようもなく焦っている、生身のヒトのもがき。ディレイニーのような、ティプトリーのような、あるいはヴァーリィのような、クールでスタイリッシュでどこか心に突き刺さる作品たちです。
鴨が気に入ったのは、「ふさわしい連中」「辺境」「赤い星、冬の軌道」「冬のマーケット」「ドッグファイト」あたりですかね。サイバーパンクという前提抜きに、ひとつのSF作品として読んでみてください。心にしみます。面白いですよ。
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サイバーパンクといえばこの人、ウィリアム・ギブスンの第一短篇集がこちら。ハヤカワ文庫補完計画のおかげで手に取ることに。ありがとう、早川書房。ただし、装画は確実に旧版の方がかっちょいい。「ニューロマンサー」もまた然り。
そんな自身初のギブスンは、なかなか刺激的でした。
初っ端の「記憶屋ジョニイ」に感じたギラギラした読み応えは、途中の「ガーンズバック連続体」と「ホログラム薔薇のかけら」こそ肌に合いませんでしたが、「辺境」、「ドッグファイト」ときて、トドメの「クローム襲撃」まで終始変わらず。個人的には「辺境」の世界観がたまらなく好きなのですが、サイバーパンクを味わうという意味では、やっぱり表題作。電脳世界の片鱗を味わうことができました。が、ラストの展開には、多少拍子抜けの感。というのも、サイバーパンクの無機質でアンダーグラウンドな世界観には、どこか暴力的な展開を求めている姿がありまして、そういう意味で、「記憶屋ジョニイ」がとっても楽しめました。これが「ニューロマンサー」に通じる作品となれば、そろそろ読むしかありません、「ニューロマンサー」。
さて、本短篇集を読んでいて気付かされるのが、ヒロインの存在です。彼女らは、時に共闘したり、あるいは敵対したりと色んな役割を果たしますが、どの作品においてもこの舞台装置の魅力は燦然と輝いています。とりわけ、大好きなヒロインは「ドッグファイト」のナンス。いやはや、おかげさまで主人公のダボさ加減が際立ちます。
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全10作品の短篇集。新版。サイバーパンクっぽくないものも。
初ギブスンにして読むのに数ヶ月かかった「ニューロマンサー」から2年近く経ち。SF読解力(サイバーパンクと括る勇気は無い……)が少しは向上していることを願いながらギブスン再挑戦。
通して読んでみて、黒丸 尚氏の訳は独特で格好良いんだけれども、私にはやはり難しいという感じ。シーンが想像し難く、読み進めるのに非常に時間がかかる。そんなわかりづらさこそがギブスンなのだろうと今までずっと思っていたが、収録作「辺境(浅倉久志訳)」、「赤い星、冬の軌道(小川 隆訳)」がスイスイと読め、「ニュー・ローズ・ホテル(浅倉久志訳)」は格好良さに身悶えし、「冬のマーケット(浅倉久志訳)」のあまりにも美しい“寂しさ”に胸震わせ、「ドッグファイト(酒井昭伸訳)」では男の馬鹿さに歯噛みし、最後の「クローム襲撃(浅倉久志訳)」で映画を一本観終わったような満足感とともに頁を閉じて、「ひょっとして黒丸さんの訳が自分に合わないのか……」と思ったのだった。精進したい。
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サイバーパンクSF短編集。
ところどころ日本の地名が出てくるのがなぜか妙にマッチしてて面白い。
どの話も最初はよくわからない単語が並ぶが、ちょっと頑張って読むと何らかの解説があったりする。しかしながらよくわからないのに読み進めてしまう魅力はある。
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サイバー・パンクの雰囲気に浸るなら、このくらいが濃すぎず軽すぎず、ちょっと得意になって楽しめる感じなのではないかと。
かく言う自分が、サイバーパンクの世界を少しだけ味わってみたかったライトな読者です。
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ウィリアム・ギブスンは、彼の頭の中の情景をどれだけ自分の脳内に再現できるかというその独特のセンスにかかっていると思う。
私はSFは好きだけれども、残念ながらそのセンスを持ち合わせていないのでとにかく彼の世界を断片的にしか理解できない。
若いときはそれでも、語感の良さだけで受け入れられていた部分があり「なんかよくわかんないけどかっこいいぜ!」というところだけで満足できていたと思うのだけれども、年をとり随分と偏屈になってしまってからは一定の理解がないと満たされなくなってしまっている。
そんな悲しい現実に改めて直面させられた短編集。
「ニューロマンサー」はまだ理解できたんだけどなあ。
Posted by ブクログ
タイトルの「クローム襲撃」と冒頭の「記憶屋ジョニィ」は「ニューロマンサー」とのつながりがあるので面白く読めた。
他の作品はイマイチ頭に入ってこない(というかイメージができない)。