【感想・ネタバレ】茶色のシマウマ、世界を変えるのレビュー

あらすじ

日本の学校で自分を異質だと感じていた少女が、高校を中退して全額奨学金を得て留学。挫折体験と、世界の教育格差を目の当たりにしたことから、日本初の「チェンジメーカーを育てる全寮制国際高校」をつくる夢に出会う。厚い壁にぶつかりながらも多くの人を巻き込み助けられ、ISAK設立するまでの軌跡を描く。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

この本は、ISKAというインターナショナルスクールを日本で開校した小林りんさんのそこに至るまでの物語である。
筆者の石川は、客観的に解釈を挟みながら具体的にストーリ仕立てにしているために非常に感情の移入がしやすくテンポよく読むことができる。

この本を読めば、熱意というものがどれほど大切なのかを考えさせられる。

その一方で、小林さんの経歴をものすごいエリートで自分は世界に対して何もできないでのはという虚無も感じた。

以下引用
「外国などというものは、明日というものが存在しないように本当はどこにも存在しない。人は、「今」を生きるしかない。同じように人は、「ここ」を生きることしかできない。

「「世界を変える」という時の"世界"とは基本的に、自分の精神が形作った世界」///世界を変えるためには、まず本当の世界を知らなければいけない。世界をその目で見て、自分と違った考え方の人がいることを知り、自分の考えの間違いに気づき、その後の自分の新しい世界観を構築しなければならない。

人間が集団を作る限りその内部にヒエラルキーが存在するのは、自然なこと。

今の自分にできることと、自分がやりたいことはそう簡単には一致しない。その時に、我慢してできるようになるまで待つか、その時にもっとも面白い道を選ぶか。

0
2016年04月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

軽井沢のインターナショナルスクールであるISAKを扱った本としては「世界を変える全寮制インターナショナルスクール」と同じだが、創設者である小林りんの半生を中心に経時的に語られており、ISAKの目指すもの、熱意がより伝わってくる。

・学校の使命は、生徒に”答え”を与えることではない。
答えの出てしまった問題は、人を真に動かす原動力にはならないから。
学校の本当の使命は、子どもたちに生涯をかけて取り組む価値のある”問い”を見つけさせることなのだと思う。

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2016年09月26日

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