あらすじ
現代社会において男性を取り巻く環境は凄まじい勢いで変化し、男たちを追い込んでいる。理不尽なリストラ、妻の不貞、実母の介護、DV被害……彼らはこれらの問題に直面して葛藤し、「男であること」に呪縛され、孤独に苦しんでいる。そのつらさや脅えは〈病〉と呼んでも過言ではない。「男であること」とはいったいなんなのか? 市井の人々を追跡取材するジャーナリストが、絶望の淵に立たされた男たちの現状を考察し、〈病〉を克服するための処方箋を提案する最新ルポ。
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Posted by ブクログ
最近フェミニズム系の小説やエッセイを読みすぎて、世の中の男という男(夫を含む)や、男中心に作られてきた社会のしくみが全部敵に見えてきて、我ながらこれじゃいかん!と思ったので(笑)、あえて真逆な本を読んでみました!
もともと、近所の共産党の事務所に
「女性や子ども、高齢者(お年寄り、だったかな?)が暮らしやすい社会にしましょう!」」みたいなポスターが貼ってあって、これを見るたびに「あぁ、可愛そうな成人男性…だれも守ってくれないじゃん」って思ってたのです。
男って、弱音を吐けなくてかわいそうな面もあるよね。
…というわけで、著者が、社会の中で、「男だから」と悩み、苦しんでいる男性たちを取材した記録です。
とても興味深かったです。
結論言っちゃうと、結局は妻とか母とか、子どもとか、周りの人といかにコミュニケーションをとるかによるよね。それは男だろうが女だろうが、同じ。仕事で行き詰ったり、家庭で居場所を失ったり、問題に直面した時、やっぱり夫婦・家族でよく話し合わないと問題は解決しないし、心も救われない。だけど、それが分かっていても、人って素直に心を打ち明けられないものなのよ・・・私にも、わかる。男だからとか女だからとかいう問題じゃなく。肝心なことは、一番身近な、肝心な人に言えなかったりする。
でも、仕事を言い訳に、家事・育児から目をそらしたりするのは、やっぱり、フルタイムで仕事をしながら家事・育児のほとんどを担っている女性からしてみれば、甘えんなこらぁあああ!としか思えないよね笑。本当はフルタイムで働き続けたかったのに、育児や夫の要望でそれがかなわなかった女性とかからしてみても、仕事に打ち込める環境を与えられたのに、弱音吐いてんじゃねえよ!とか思うかも。女性の方がよほど、逃げ場がなくて、弱音を吐く暇もなく、本当に死に物狂いで働いて、家事も育児もしてるんだよ、って私は言いたい。私はこの10年、本当に死に物狂いでやってきた。それだって、「私は女で、母だから逃げられない」という思いからだった。
男にしても、女にしても、性的役割分業に縛られることは、本当に苦しいこと。だけど、だからこそ頑張れるっていう面も確かにある。
生きていくって本当に大変。
男よ、そして女たちも、もっと弱音を吐いてもいいんだよ、ってことなのかな。