【感想・ネタバレ】つばくろ越え―蓬莱屋帳外控―のレビュー

あらすじ

江戸と諸国を独りで結ぶ、通し飛脚。並外れた脚力に加え、預かった金品を守るため、肝がすわり機転がきき、腕も立つ男でなければ務まらぬ。蓬莱屋勝五郎の命を受け、影の飛脚たちは今日も道なき道を走る。ある者は寄る辺ない孤児を拾い、ある者は男女の永遠の別れに立会う。痛快な活劇と胸を打つ人間ドラマを共に備えた四篇を収録。著者の新世紀を告げる時代小説シリーズ、ここに開幕。

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Posted by ブクログ

とにかく、面白い。
久々に、読んでいると、空が明るくなるまで読んだ。
時代小説は、2作目だが、早速 大人買いして読もうと思う。
小説ってこうじゃなきゃ。

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2020年09月28日

Posted by ブクログ

痺れた!。傑作。ラストの一行がビシッと決まる。
素晴らしい。

江戸の旅ものが続くけど偶然ではない。つい、惹かれてしまう。本書の一編に、きよのさんのように豪勢な旅をして買った物を家に送る女性が登場する。きよのさんのようなキャラでは無いのだけど。

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2012年03月27日

Posted by ブクログ

「飢えて狼」「裂けて海峡」「行きずりの街」「あっちが上海」「狼でもなく」「今ひとたびの」「君去りし後」など涙腺を刺激するシミタツ節を確立した和製ハードボイルド傑作群の作者が新たに時代小説に挑戦したのが2007年「青に候う」で、本作は時代小説3作目となる。
通し飛脚という職人にスポットライトをあてた4作の短編集です。中でも、「出直し街道」が泣かせる。この1編で、☆4となりました。
解説の北上次郎氏は、時代小説でハードボイルド卒業と評してますが、本作で描かれた飛脚たちのおせっかいは、ただのおせっかいではなく、命をかけたおせっかいに特徴があります。この設定は十分シミタツ節ハードボイルドでしょう。
PS. 校正ミス見つけました。
「よけいなことを知らせる必用などない」(P447)はモノが絡まないので「必要」が正しいはずです。

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2024年07月13日

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