あらすじ
平和を取り戻しはじめた最果ての地に、再び邪悪の影が忍び寄る。
「鉄錆の山脈に、黒き災いの火が起こる。火は燃え広がり、あるいは、この地の全てを焼きつくすであろう」
《獣の森》の深奥で不吉な予言を受けたウィルは、新たな仲間を加え、ついに《鉄錆山脈》へと挑む。
懐かしき再会と、予期せぬ出会い。そして、不死神スタグネイトからの死の予言。
【もう一度だけ言う。――挑めば、死ぬぞ】
今は無き地底の王国で、切って落とされる決戦の幕。
《最果ての聖騎士》を待ち受ける結末は、果たして……?
スケルトンの剣士、ミイラの神官、ゴーストの魔法使いによって育てられた少年の冒険と成長を描いた異世界ファンタジー!
異世界転生モノでありながら、昨今のライトノベルにはなかなかない硬派で男臭い一作。
前世での記憶は後悔しかなく、今世では同じ過ち繰り返さないことを決心した主人公・ウィルが、旅先で仲間と出会い、弱者を救い、強敵に挑む!
ファンタジー小説としてとても王道だが、胸が熱くなり少年の心を思い出させる。そんな作品となっております。
重厚で雰囲気のあるイラストもGOOD。
可愛いヒロイン要素など皆無ですが、たまには本作のようなアツい冒険譚を嗜んでみるのも一興ではないでしょうか。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
最果てのパラディン三巻。上下巻読み終わっての感想だけど、いつもながら昔ながらのファンタジー感が非常によく出ていて引き込まれるストーリー。死者の街での再会や邪竜との激闘など……息をもつかせぬ展開で、読むのが遅い僕でも二日で読んじゃう面白さ。重厚なファンタジー感とライトノベルらしさを両立していて、近頃では非常に稀有な読み味。まさかのアイツとの共闘など、大満足でした!