【感想・ネタバレ】決闘者 宮本武蔵(中)のレビュー

あらすじ

当主清十郎を失い、さらにその弟伝七郎をも斃された吉岡道場は、一門を挙げて一乗寺下り松での決闘を武蔵に申し入れた。七十余人を敵に回して阿修羅と化した武蔵は、一刀一撃に渾身の殺気をこめて、次々に対手を斬り殺し、ついに勝利をおさめた。再び流浪の旅に出る武蔵。そのころ、武蔵の宿敵佐々木小次郎も、おのが剣名を上げるべく、四尺の長剣を背に、京・大坂を闊歩していた。

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Posted by ブクログ

武蔵物語の中編です。
今回は幸村の出番はなし。
佐助だけちょこっと出てきます。

武蔵の修行の様子は、前編にいくらか出てきた程度ですが、それが礎になっているのか、そもそもそういった天性のものがあるのか、兵法者との戦いの中で成長するのか──、まあ、どれも理由なのでしょうが、この男、めっぽう強いです。
そして何があっても動じないような鋼鉄の意志を持っています。
まさに兵法者。
圧巻は、吉岡道場一門を敵にまわした場面でしょうか。
到底生き残れぬような壮絶な果たし合いから、致命傷に近い傷を負わず生還する姿は剣豪そのものでした。

その強さゆえか、強靱な精神に惹かれるのか、出会うおなごはみんな武蔵に惚れてゆきます(笑)。
まあ、惚れられるに足る男だとは思いますが、決闘のためという名目があればどんな非情も辞さないので、その分敵も多いです。
しかしまたそこに、おなごは痺れちゃうんでしょうなあ。

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2009年10月04日

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