【感想・ネタバレ】陛下のレビュー

あらすじ

陛下、金木犀の香りに包まれて、あなたに愛されたい……陸軍中尉・剣持梓は、幼い頃から繰り返し見る幻の中で、陛下への熱い思いを募らせてきた。青年将校たちの間で昭和維新が熱っぽく語られる時代、心ひかれる存在・北一輝との交流を経て、梓は静かに“叛乱”に身を投じてゆく……。史上希有な“官能的事件”ともいうべき二・二六事件の外伝、そして甘美で衝撃的な恋愛物語。

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Posted by ブクログ

2・26事件にまつわるお耽美小説。
北一輝は義眼に”とある細工”をほどこしている、という凄まじい演出が。知的なエロスとは彼のことを言うと思った!笑
未知のものへの恐れと崇拝が高じて、敬愛なのか恋愛なのかよく分からなくなってくる……そんな倒錯的なストーリー。なんていうか……スキャンダラスでした。

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2013年08月12日

Posted by ブクログ

久世氏の作品、唯一拝読したのがこの作品だというのはかなり偏ってしまっている気がします。アットフォームなドラマの演出をされる方が、こんな小説を書くのかぁ。と驚きました。
「陛下」は1930年代の青年将校の姿を描いた作品ですが、2.26事件を主題に沿え、あの時代に倦んだ滅びの美学、殉じることへの陶酔感が生々しく描かれています。

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2009年10月04日

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