あらすじ
惜しまれつつ亡くなった作家の、人気シリーズ最終巻
宇江佐真理氏がデビュー以来書き続け多くのファンを獲得してきた「伊三次シリーズ」最終巻。文庫書下ろしの「月は誰のもの」も収録。
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Posted by ブクログ
伊三次シリーズ最終作。
もうこれで、宇江佐版の伊三次は終了。
グイン・サーガのように、後継者が後を書き継ぐということもないだろうし、それを望んでるわけでもないのだが、やっぱり寂しい気持ちである。
改めて、作者である宇江佐真理さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
表題作「擬宝珠のある橋」は市井人情もの理想形と言ってもいいのではないか?江戸前の噺家さんに落語として語ってもらいたような味わい深い1作だと思う。
Posted by ブクログ
「月夜の蟹」「擬宝珠のある橋」「青もみじ」が収められている、髪結い伊三次シリーズ最後の最後の本。久し振りに伊三次が沢山出てきて嬉しかったが、「青もみじ」で終わってしまったのかと思うと悲しくてたまらない。
Posted by ブクログ
ああ、終わってしまった。
きちんと収まるところに収まった気もするし、伏線のままになってしまったこともあるのだけど。まるで連れ添った夫が、はたりといなくなったよう。
いや別に所帯じみているわけじゃないのだが。市井の暮らしを細やかに書いているからか…。ゆれる伊三次さんだけでなく、お文さんの気持ちも私は読みたかった。
女って。男って。
人に惚れて添うってなんだろうってことや…。時代小説の面白さを教えてくれたシリーズでした。読めてよかった。