【感想・ネタバレ】シャーロック・ホームズ全集9 シャーロック・ホームズの事件簿のレビュー

あらすじ

「高名な依頼人」、「這う男」など数々の難事件を鮮やかに解決するホームズともついにお別れ。四十年間のホームズ物語が幕を閉じる、最後の短編集。決定版「シャーロック・ホームズ全集」の最終巻。

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Posted by ブクログ

ついに全部読み終えてしまったー
初期の頃とは雰囲気は違うように思う。ライオンのたてがみなんかは、007映画にも使われそうなタネだし、影響を受けた作品は多いんだろうな

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2016年07月25日

Posted by ブクログ

「見たまえ、ワトスン、カンバーバッチ氏が結婚すると新聞の私事広告欄に出ているよ」
「ああ、君の役をやった俳優さんだね」
「僕は新聞広告欄はすべて見ているからね。しかしこの『事件簿』には電話が登場するんだよ。日ごろ役に立たないと言っているホームズ全集の注釈だがね、今回はなかなか役に立ったね。ロンドンに最初に電話が敷かれたのは1876年のことだそうだ」
「すると君と出会う前からロンドンにはもう電話はあったわけだ」
「ドイル氏が自分の便箋に電話番号を入れたのが1908年のことだそうだから、電話が一般にどれだけ普及したかということとはギャップがあるのだろうがね」
「僕らの場合、遠距離の連絡はもっぱら電報で、不特定多数への連絡は新聞広告だったね」
「そうなんだ。それが「三人ガリデブ」では僕の部屋にいきなり電話帳が登場するからね。『事件簿』の諸編が発表されたのは1920年代だから、もう時代はだいぶ変わっていたのさ。そのせいもあるのか『事件簿』の作品の出来は他より落ちると批評されているようだね」
「それは君が二編も自分で執筆したからだろう」
「それについては、ワトスン、君の文学的修辞技術に脱帽するしかないんだがね。ただ、「這う男」や「白面の兵士」などは後の医学的知識からしたらもはや古すぎるのだね」
「しかし、吸血鬼の存在を一笑に付す、「サセックスの吸血鬼」は君の面目躍如というところではないかね」
「まあそうだね。もっとも失敗作といえども話に工夫を凝らそうとした結果といえるだろう。僕が引退してのちに遭遇した事件とか、依頼人が犯人だとか珍しい話が収められているよ。もっとも「三人ガリデブ」はかなり奇抜な話だが、結局「赤毛連盟」の同工異曲だったりはするがね」
「これで君の事件記録とお別れというのも淋しい限りだ」
「なに、僕はもう引退した身だからね。この先も偽作者たちが僕らの新しい物語を紡いでいくだろうから、淋しいことはないんだよ」

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2016年02月12日

Posted by ブクログ

シャーロック・ホームズ物は、すべて読んだつもりでいました。でも、ホームズ自身が書いたというものや、ワトソンが出てこずに第三者的視点で書かれたものなどの存在は、すっかりと忘れていました。本書には、そのような作品が含まれています。

それと、ワトソンが、ホームズとは別れて暮らしているのは知って(覚えて)いましたが、それでも、ベーカー街での共同生活の方が多く、それぞれ別に生活している方が数少ないと思っていましたが、逆でしたね。

昔の記憶と言うものは、あてにならないものですね。

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2018年10月12日

Posted by ブクログ

訳者はこれまでと同じだけど、書き方がちがうような気がした。これまでワトスン目線だったのがホームズ目線になってたり。でも二人の信頼関係はかわらない。

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2024年07月31日

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