あらすじ
BOP市場から生まれる世界規模のイノベーション
BOP(Bottom Of the Pyramid)、すなわち経済ピラミッドの底辺に位置する世界40億人の「貧困層」は、適切なアプローチをとれば有望な「顧客」に変わる――。BOP市場の巨大な可能性と「ビジネスを通じた貧困削減」の希望を示して全世界に絶大な影響を与えたベストセラーの増補改訂版。骨太の理論と豊富なケーススタディを通して、動き始めた巨大市場の実状とビジネスの未来が見えてくる。
※印刷版の付録CD-ROMに収録されているPART5のビデオクリップ集は本製品に含まれておりません。ご注意ください。
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Posted by ブクログ
例が多く、分かりやすかった。今後の考えとして必須。
BOP(Bottom of Pyramid) の人々の市場を開拓するか?
コスト + 利益 = 販売価格 ではなく、販売価格 - コスト = 利益 となる。つまり、販売価格(支払い能力)は決まっている。
スケールメリットが大きい(他の国でも適用できる)
Win - Win の関係を構築できれば、市場が広がる。
Posted by ブクログ
結論、BOPという概念を初めて知りその勉強のために読みましたが読むのがしんどい本だなと思いました。
事例が多く並べられていますが、数字を表、図に入れただけであまりイメージが湧かないのとそれをいちいち細かく考えていたらこの本が分厚いので読み終わらないなと非常に苦痛に感じました。
内容自体はBOPを成功させるために技術以上に現地の常識と戦うこと、女性の力を活用すること、通信インフラなどの技術を浸透させるあるいは現地に対応させるなど事例によってイノベーションの切り口は違えど「効率化」「現地での適応化」が共通で言えるのかなと感じました。
全体として、事例の多くがインドでありなんだかんだITの分野で日本以上の国ではあるが農村部との格差や衛生問題など人口が多い国のために多くの問題を抱えているのが見えてくる中身でした。
チェック(一部割愛)
・失うものが何もないBOPの消費者は新しい技術を貪欲に取り入れようとしている。(固定よりワイヤレス機器)
・BOPの「i字カーブ」
イノベーションを推進する反面、従来の市場を消滅させる可能性を持っているのだ。
・「当社のビジネスは販売がすべてではなく、配達もビジネスの一部です。」(ジベルト・ドゥアルテ)
・女性は本質的に起業家精神にあふれている。(貯蓄という側面)
・下痢は毎年220万人の死者をだす。うち30%がインド。
・「どうすれば健康になれるのか。ここに、まだ満たされていないニーズがあるのです。」
・ボクシーバが学んだ教訓:双方向の情報の流れを促進する。
既存のインフラを最大限に活用する。
・「自分たちを貧しくしているのは競争力と知識の欠如であることを貧困層はわかっている」
・「給料よりも社会的に認められることです」(アラビンド・アイ・ケア・システム)