【感想・ネタバレ】病む月のレビュー

あらすじ

美人で金持ちで傲慢で、あの女は昔からいやな女だった。その女の美しい夫を寝取った“私”は…(「いやな女」)。年に一度の逢瀬には、必ず新調した着物を着る“私”。その日だけは、特別の存在になるのだから(「雪おんな」)。月が満ちては欠けるように、女もまた変化する。おもての顔の裏に別の顔を隠しもって。金沢を舞台に、せつないほどに“女”に満ちた10人10話。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

金沢が舞台なので親しみがわく。

・いやな女
まさか自分がいやな女だったとは、最後まで気付かなかった。

・過去が届く午後
この流れは・・・先が読めたけど最後でやっぱり鳥肌。こわいー

・川面を滑る風
あれね、あいつの子供なんだね。やっぱ女はこわい。鳥肌。
でも男に悟られないようにするのは優しさなのかな。

・愛される女
ほんとやだ!自分の母親を思い出す・・・しかも子供でループかよ鳥肌。

・天女
一番金沢弁が飛び交ってた。でもこの主人公も男も勝手だよね、こうゆうやつほんといなくならないよね。ばかだよもー、タカシくるわけないじゃん!

・夏の少女
最後の最後に泣いてしまった。女の黒いところばっか書いてきたのに、なんで最後に泣けるの持ってくるんだ。しかも一番実家に近いとこの話だった。娘が待っててくれてる、でもゆっくり逝ってほしい。

かいつまんで印象強かったのだけ感想書きました。
女ってほんとこわい。

0
2013年06月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

金沢を舞台にした短編集10話。恐怖小説っぽいものもある。推理小説仕立てのようなものもある。

題名    初出 
いやな女 小説すばる
雪おんな 贅沢な恋人たち(文庫)
過去が届く午後 小説すばる
聖女になる日(「南の島へ」改題) 青春と読書
魔女 小説すばる
川面を滑る風 小説すばる
愛されん女 小説すばる
玻璃の雨降る 小説すばる
天女 小説すばる
夏の少女 小説すばる

夏の少女 は怖い。ちょっとだけ予想できた。
天女 もひょっとしたら怖い。
玻璃の雨降る は無念。
愛される女 は、やっぱり怖い。ただ予想はできた。
川面を滑る風 は、たぶん主人公が怖い。
魔女 は、主人公にがんばれと言いたい。
聖女になる日 ちょっと苦手。
過去が届く午後 怖いけど、最後のちょっと前で結末が読めた
雪おんな くやしいだろな。
いやな女 これは読めなかった。その意味で怖い。

唯川恵の話で、
金沢ものは一番。
29歳ものが2番。
小説、雑誌ものが3番。

経験に基づいていると細かい描写に現実味があり、違和感がない。

0
2013年02月19日

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