【感想・ネタバレ】発達障害の改善と予防 家庭ですべきこと、してはいけないことのレビュー

あらすじ

驚くべき、脳機能を改善する理論と実績。

脳科学者・澤口俊之の専門は、認知脳科学、霊長類学だ。

エール大学医学部研究員、京都大学霊長類研究所助手、北海道大学医学部研究科教授を経て、

2006年人間性脳科学研究所を開設、発達障害の子供達の脳機能の改善に取り組んできた。

澤口の思いは、熱い。

発達障害は明確な脳機能障害であり、

「改善こそが最も基本的かつ重要なことは明らか」と言う。

「生まれつきなので改善できない」と信じてきた保護者に、

短期間で結果を出してみせる。

澤口は、保護者の申告やいくつかのテストや注意深い観察により、
子供の脳機能を解析し、低くなっている脳機能を上げる方法を伝える。

脳機能解析は、澤口以外では難しいが、
本書では家庭でできることを公開した。

その方法は、驚くほどシンプルだ。

ただし、同じ理屈で、脳機能を下げてしまう働きかけもあることになる。

それが「家庭でしてはいけないこと」だ。

近年、澤口を訪れる子どもの中に、

改善に時間がかかるケースが目立つようになってきた、という。

それは、世界中の論文を読んでも解決できなかった、

日本特有の現象だった。

澤口の提言とは。

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ネタバレ 購入済み

澤口先生の熱い思いを感じました

お子様やご家族などが発達障害と診断された…という方に向けた本です。
発達障害の原因には遺伝的なものと環境的なものがある…発達障害と診断されても一定の年齢までに治療をすれば完治または軽減する…といった内容が、先生の見てきた事例をまじえて書かれています。
社会や教育現場での間違った見識への危惧も、何度も書いておられます。
お子様の幼児教育についても言及されていますので、将来的に子供ができる予定のある方などにもおすすめできるかと思います。

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2017年01月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ごく軽度の子には良い方法ではないかと感じました。
ただこの「数字カード法」は数回本書に出てきているのに
やり方がまったく分からない…(- -;)

<発達障害の改善にお勧めな方法(8歳まで有効)>

・ワーキングメモリ(WM)を向上される「数字カード法」を行う
・ピアノ稽古(算盤もOK)
・(6歳以降)TVゲーム
・(文章の)要約
・(7歳以降)サッカー
・ペットを飼う
・トリプトファンとビタミン6摂取
・アラキドン酸摂取
・ビタミンD摂取
・日光浴
・お箸を使う

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2017年10月30日

Posted by ブクログ

発達障害は脳機能障害
改善はするが根治は出来ない
発達障害は「脳の個性」
4〜6歳が改善するにはいちばん適した年齢
うまくいけば数ヶ月、長くても1〜2年で改善できる
HQテスト、HQプロファイルから適切な改善方法を提供
ボールやぬいぐるみなどを山なりに投げて、両手でキャッチ出来るか(5歳以上の場合)楽しくすること
発達障害の子どもは4歳以降になっても箸をうまく使えない(補助箸は無意味)
当初は握り箸でもいいので、箸を日常的につかう
日常的に出来ることを重視、バラエティ番組をみる、公園て砂遊びをする、多少危険なことをあえてさせる、食事の時間を一定に制限するわ料理を一緒にする、おなかをくすぐって笑わせる、わざと無視する、読み聞かせをする(あるいは、あえて、しないか、途中で止める)、ある種のゲームをする、ペットの世話をさせる
ワーキングメモリこそが、発達障害改善のまさに根幹
ワーキングメモリ訓練に適しているのは4歳以降、通常は5〜6歳

簡易版チェック項目
1、目と目が合わない、笑いかけても笑わない(1歳頃から)
3歳くらいまでに無理に言葉を言わせない
疲れた時は、バラエティ番組(実写で社会関係が豊富)、アニメや幼児向け番組は無意味、1日2時間未満
2、視野の一部で物を見る(1歳頃から)
3、言葉が遅い(1歳半頃から)
おばあちゃんとよく接する幼児ほど知能が高い
4、頻繁に首を振る(2歳以降)
5、箸がうまく使えない、迷路がうまく書けない(4歳以降)
箸は2歳ごろから使い始めるべき
食事時間を一定に制限する、いただきますと言ってから食事し始める
6、山なりのキャッチボールがうまくできない(4歳以降)
7、「木と家」や「顔」を描いてみる(4、5歳以降)

英才教育として最悪なのは、フラッシュカード、テレビやDVDの見過ぎ(2時間以上)、タブレット端末やスマホなどのデジタル機器の使い過ぎ、英語教材・英国DVDによる早期英語教育

対策例、数字カード法(ただし澤口さんの教え必須)、ピアノ稽古、TVゲーム法(6歳以降)、要約法、サッカー法(7歳以降)、ペット法、太陽の日差しを手のひらに15分間当てるとビタミンDの摂取に効果的

重要な12のこと
1.高齢出産を避ける(特に父親)
45歳が目安
2.出産後1時間以内に赤ちゃんを抱く
最低15分以上新生児を肌の上で抱く
3.妊娠中は喫煙しない、スマホを念のために避ける
4.母乳で半年以上育てる
アラキドン酸添加の人工ミルクでも良い
5.母子の肌接触を頻繁にする
素足の運動は大事
6.お母さんの不安はNG
お父さんのサポートが屈指、関心がない時は子どもを添い寝させる
おばあちゃんとママ友など複数の大人たちが赤ちゃんに接触するのが良い
いざとなれば何とかなる、と思う
7.家庭内不和や離婚は悪影響
虐待は論外
8.よい食事が重要
米、白米でよい、玄米などにする必要はない、「まごわやさしい」豆類、ゴマ類、ワカメなどの海藻類、野菜類、魚などの魚介類、シイタケなどのキノコ類、イモ類
特に魚が良い
9.テレビゲームやデジタル機器を避ける
6歳くらいまではどれも悪影響
4歳未満では、1週間しただけでも悪影響
改善には1年ぐらいかかることも
10.英語の早期教育は問題
3歳未満は悪影響
後期バイリンガルは8〜10歳以降から第二言語を習得すること
5〜6歳頃からが無難
11.非科学的な幼児教育を避ける
右脳教育とか左脳教育は非科学的
カナや漢字などを暗記させるのを、3歳未満ですることは不適切
ECEは科学的
12.フラッシュカードは要注意

1歳以降からは双方向の読み聞かせ
2歳以降は普通の箸を使わせる
保育園に入れる
しつけは時間を守らせること、挨拶をさせること
4歳からは読み聞かせの際に質問したり、音読させたり、要約させたり、ど」もテストのようにはしないこと
数字訓練、指を使って数の概念を教える、数を数える、数字が読める、数字が書ける

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2018年11月25日

Posted by ブクログ

発達障害は脳の障害で改善も予防もできるという著者の本。第一章はひたすら繰り返しの念押しで読むのを諦めかけたが、その後の予防になると今後の子育てへの不安が楽しみになる気がした。


殺虫剤を使わない、テレビをやめてラジオが新聞にする、スマホを使わせない、受動喫煙もしない、外で遊ばせる、幼稚園の教育を調査する
肌で抱く、話しかける、2時間未満バラエティを見せる、時間制限法のしつけ、米と魚、炭酸コーヒー禁止、出産後1時間以内に15分抱く、夫に添い寝をさせる、離乳食には苦酢辛をやめる、口で柔らかくする
箸を使う、生活習慣を身につけさせる、自由な集団遊び、少ないおもちゃの園

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2016年08月24日

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