あらすじ
女騎士「貸付金12万Gの担保が、奥方の肉1キログラムだと!?」 黒エルフ「そういう商習慣なんだから仕方ないでしょ」 司祭補「精霊教会の教えですわ」 女騎士「おい、どういうことだ!?」 女騎士&黒エルフ&司祭補、「保険」を発明する!? 腕っぷしが強く、義理人情に厚い《シルヴィア》とクールで高飛車でお金にがめつい《ルカ》と癒し系ほんわか姐さん《セラフィム》が「終末へと向かう世界」を変える、異世界会計英雄譚第6巻!!
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くっ! 簿記だけでなくっ!
何やら政治のお話が多くなってきましたが。それはさておき、今回は広い意味での商業の中に含まれる「保険」のお話。それを商品として売るには結構面倒な計算と正確な情報が必要で、大変なのです。しかし、なければ困るのも事実。例えば輸送中の商品に保険をかけたり、他にも貸家にも火災保険がかかったりしています。簿記とはちょっと違う話ですが必要な話です。追記「民間の商船を戦争時には軍事転用」とありますが、そもそも商船は民間の船です(他には軍艦、官公庁船、漁船などがあります)。そして、イギリスとスペイン無敵艦隊の戦い以降にも、第二次世界大戦まで(フォークランド紛争にもあったらしい)、イギリスやドイツ、そして日本で徴用(用船して軍の任務につける)、徴傭(海軍に編入して軍の艦船として扱う)していました。ドイツは仮装巡洋艦として通商破壊に、イギリスは特設巡洋艦として通商破壊艦から船団を守るために、日本は特設航空母艦や特設巡洋艦、特設潜水母艦、特設病院船などに、さらには漁船まで徴傭し「特設監視艇」にしていました。東京初空襲のとき、その位置を知らせて沈められた第二十三日東丸が有名です。日露戦争時にはいわゆるバルチック艦隊を発見して軍事目的の電波利用の最初である仮装巡洋艦信濃丸からの敵艦見ゆの電報が知られています。イギリスはダンケルク撤退の際、民間人保有のヨットまで出したそうです。