【感想・ネタバレ】女騎士、経理になる。 (2) 【電子限定おまけ付き】のレビュー

三ツ矢彰 / Rootport

女騎士「ああ…どう感謝したらいいか…」 黒エルフ「別に。できて当然のことをしたまでよ」 女騎士「しかしお前は、商売に絶対はないと――」 黒エルフ「正しい帳簿さえあれば、あたしは世界だって救ってみせる」 女騎士＆黒エルフ、まかり通る――!! 腕っぷしが強く、義理人情に厚い《シルヴィア》とクールで高飛車な《ルカ》が「終末へと向かう世界」を変える、異世界会計英雄譚 第2巻!!! 電子限定おまけ収録!!

[商業高校出身者 · ★★★★★]

くっ！ 面白いっ！

タイトル通りです。女騎士たちの話は経理のうち、「簿記会計（帳簿による正しい会社の状態を知る）」と「財務会計（どのような資産運用をして、利益をあげるか）」になるかと思います。勇者編は「税務会計（確定申告の際必要なことや損金扱いにする方法）」「雇用契約など直接的には会計に関係ないが影響を及ぼすこと」について書かれています。蛇足ながら「銀行簿記」もありますが基本的に女騎士さんたちは「取引先の建て直しによる貸付金回収など」が業務のようで、銀行簿記は出てきません（私も知りませんが汗）。読み返して見たら「お金について」解説していますがこの考え方は「為替手形」と同じですね！　ちなみに金が信用の紙だとすると、インフレになればその国の信用……（勘の良い以下略）　あと、「馬車の耐用年数」が五年というのは、どういう扱いなんでしょう？　車両・運搬具の用途が一般用のもの、かつ細目が貨物自動車のその他であれば五年。しかし馬は自動車ではない。税務署に電話できるようなことではないし……。生物の馬単体ではないと思うのですが。馬車自体は現在も数は少ないけどあると思いますが……。馬単体で減価償却するのは税務署も利益関係者も許してくれないと思います。