あらすじ
宮廷貴族の長女・アンジェは、父の後妻に命を狙われ、預けられた宮廷画家の元で育てられた。自分が女性だという認識がなく、ある夜、湖で裸になり泳いでいるとき、ベルトラン王子に裸身をさらしてしまう。王子に濃厚な愛撫をされ、その快楽に溺れてしまうが……!
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美しい愛
ヒロインは男と育てられ、自身も男として自覚していながらも、ヒーローと交わる――間違えてみれば、一瞬でもBLにも空目してしまいそうですが、それも二度美味しいというもの。
女の子として目覚めていき、男と自覚していた自分から解き放たれていく姿はヒーローを昂らせるきっかけに十分作用してますし、またこの作品の魅力なのかなと思います。あと濡れ場がスピーディーで、しかもお互いをお互いに求め合った結果の激情による行為という雰囲気がすごく伝わってくるシーンもあって、そそられるものがありました。
最終的にはヒロインのカッコよさも出ていて、剣を取ってお互いを護り合う姿には感嘆が漏れてしまいましたね。
主人公が羨ましい……
男として育ってきたアンジェが徐々に女としての喜びに目覚めていく……共感というかほとんど羨望の感覚で読んでいってしまいました。あまり女だと意識していない人でも、どこかで女らしくありたいと憧れてしまうもの……個人的にはそう思っていますが、そんな人達にお勧めです。アンジェの最初と最後を見比べてみるのも違いがわかって面白いかもしれません。強引で優しいベルトランも、もちろんとても魅力的でした。
花嫁は誰に?
宮廷画家の元で育てられ、自分が女性という認識のない宮廷貴族の長女・アンジェは、裸で湖で泳いでいるところを王子に見られて濃厚な愛撫を受けること に・・・。アンジェの女性という認識がないというのはあるのだろうかと思いましたが、ストーリーの中ではそれが面白味をもってきていました。アンジェに興 味を持った王子の花嫁選びがどう進んでいくのか、ハッピーエンドを期待して読めました。