【感想・ネタバレ】シャーロック・ホームズ最後の挨拶のレビュー

あらすじ

引退して田舎に引籠っていたホームズが、ドイツのスパイ逮捕に力を貸す、シリーズ中の異色作「最後の挨拶」。ほかに、一人暮しの老婆のもとに塩漬けの耳が送られてくる「ボール箱」、姿を見せない下宿人と奇妙な新聞広告の謎を解く「赤い輪」、国家機密である特殊潜航艇の設計図の盗難をめぐってホームズ兄弟が活躍する「ブルース・パティントン設計書」など全8編を収録。

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ネタバレ

「ウィステリア荘」「ボール箱」「赤い輪」
「ブルース・パディントン設計書」「瀕死の探偵」
「フランシス・カーファックス姫の失踪」
「悪魔の足」「最後の挨拶」

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2025年10月13日

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「シャーロック・ホームズ」シリーズ第四短編集。『瀕死の探偵』『最後の挨拶』が特に印象深い。どちらもシャーロック・ホームズの演技に騙された。また、『悪魔の足』では、ホームズの化学者としての一面がより顕著で、トリックが解明されたときのカタルシスが大きかった。

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2023年11月13日

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ネタバレ

僕にとってはSherlockHolmesシリーズ最後の1冊。名残惜しい気持ち半分、ホームズ相変わらずの名推理にワクワクさせられる気持ち半分で読み進めました。

今回、どの作品もすばらしく面白いのですが、中でも注目すべきは「瀕死の探偵」と「最後のあいさつ」だと思います。
どちらも読者は冒頭から一気に惹きつけられます。いままでのワトソンとホームズが依頼人を迎えて事件が始まるわけではないので、物語を始まりが作中または、ラストで明らかになる逆転スタイルは斬新で非常に面白かったです。

すでに事件簿を読み終えたしまっていた僕にとっては、本当に「最後のあいさつ」となったこの1作とともに終えたホームズとワトソンの奇妙な冒険記、またいつか全シリーズを読み返してみたいと思いました。

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2015年01月11日

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これまでの短編とは同じにならないように、著者が工夫を凝らして書いたんだろうなと想像できる、楽しい短編集だった!

一番好きな話は「瀕死の探偵」かな〜
ホームズの性格とサプライズがあって印象的だった。
でも今回はどれをとっても事件の発端がこれまでとは違って不気味な感じがして、ミステリっぽい!と思った。

「最後の挨拶」は、第一次世界大戦の影が色濃く出ていて、今までホームズを読んでいてこんなことは初めてだったので、戦争の与えた影響の大きさをぼんやりと感じた。

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2023年08月27日

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犯人が残忍だったり、とにかく猟奇的な事件が多い印象だった。
見所としてはフランシス・カーファクス姫の失踪。生きている人間をクロロホルムで寝かせつけ、棺桶に詰め込みそのまま火葬するというシュレシンガーの鬼畜っぷりには戦慄した。間一髪、トリックを看破してフランシス嬢を救い出すシーンはバスカヴィル家の犬でヘンリーが死亡したかのように思えたが生きていたシーンのように気持ちが高揚した。
ボール箱も極めて印象深い作品となった。ドイル作品の女の癖はかなり強いが、この作品の登場するセーラの野暮ったさは一度読んだら忘れられない。周りを掻き乱しに掻き乱して、殺人事件まで起こす下衆っぷり。この女は懲らしめられるべき、と思いながら読んでいたが、セーラは物語に良いスパイスを与えたといえる。

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2021年09月29日

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最後の挨拶、とはいってもこれぞ最後ってのがあるわけでもない。

つーかそもそもホームズの物語って終わりのないものだと。
なんたって作者が殺しても生き返っちゃうんだからなー。
コナンドイル、めっちゃすごいもの生み出したなあ。

「最後の挨拶」はなんかいつもと違う感じだなーっと思っていたのだが、どうもワトソン語りじゃなかったからみたいだ。
まあ、ホームズの手際のよさはいつも通りですが。
しかも、引退後らしいので結構なお年、なのか?

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2017年12月03日

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シャーロックホームズシリーズ短編四冊目であります。
本作ではまず、薬品や細菌による化学的な殺人が多いことに気付きます。『瀕死の探偵』『悪魔の足』はその内ですが、『フランシス・カーファクス姫の失踪』においても、仮死状態を作り出したのはクロロフォルム。クロロフォルムはさらに『最後の挨拶』にも登場します。元々ホームズは科学的捜査の祖として扱われることがありますが、特に化学に関して本作での推理は、少し時代の流れを感じるものでもあります。『緋色の研究』が1887年、本作の『最後の挨拶』が1917年ですから、この30年の間に化学、または犯罪学における何らかの変革があったように思います(
いや大袈裟に言いましたが、時は産業革命前後、あったに決まってるんです(苦笑))。
時代の変化と言えば『最後の挨拶』です。辻馬車は自動車に変わり、名探偵は養蜂家に。時代は第一次世界対戦へ、つまりそれはホームズの活躍したヴィクトリア朝時代の完全なる終焉でもあり。最後の「東の風」のやり取りがなんとも深く感じられるわけです。素晴らしい。

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2014年08月26日

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His Last Bow(1917年、英)。
ホームズ・シリーズ、短編集。ホームズが扱った最後の事件で、シリーズ中の異色作「最後の挨拶」など。

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2010年04月23日

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どのエピソードもこれまでにないパターンだったような。
「悪魔の足」が好きでした。金田一みたいでした。
「瀕死の探偵」は途中で気づきました。

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2025年04月19日

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小説に限らずミステリー作品において、恋愛感情が動機として事件が起こることは決して稀では無い。
今回の短編集は特に恋愛感情に起因する事件が多いように思う。

また第八篇の「最後の挨拶」では珍しく三人称視点で描かれているが、隠居し養蜂家として余生を楽しむホームズを見ることが出来る。久しぶりのワトスンとの再会も嬉しかった。

ホームズシリーズはうっかりするとストーリーを見失ってしまうので私にとっては集中力が必要な作品ではあるが、今回の短編集は楽しく場面を想像しながら読むことが出来た。

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2025年01月04日

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