【感想・ネタバレ】シークの隠された妻のレビュー

あらすじ

若きシークは挙式の1カ月後に姿を消した。わたしのおなかに息子と娘を残して。

「ぼくたちはまだ夫婦らしい。正式な離婚手続が必要だ」突然訪ねてきた夫、ジャウルの言葉に、クリシーは驚いた。2年前、マルワン国皇太子だった彼とロンドンで結婚したが、ジャウルは1カ月後に帰国し、それきり音信不通となった。代わりに彼の父王が現れ、無情にも結婚は無効だと告げた。クリシーがジャウルに会わせてほしいといくら懇願しても、その願いは叶わなかった。なのに今ごろ現れて離婚したい、ですって?怒りに駆られながらも、わずか1カ月の結婚で授かった双子の存在を打ち明けたとたん、ジャウルは豹変し、離婚は撤回すると言いだした。自分の子供ならマルワンで育てることが法律で決まっているという。この上、私から子供まで奪おうというの?

■『未熟な花嫁』のヒロイン、リジーの妹、クリシーは砂漠の君主、ジャウルに捨てられ、双子を抱えて大変な苦労を強いられました。それから2年、突然ジャウルが現れ、彼女は再び絶望の淵に落とされますが……?

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Posted by ブクログ

ネタバレ

誤解というものは怖ろしく、時に人間関係を決定的に破綻させるものです。

ヒ―ローは砂漠の国の王ですが、皇太子時代にイギリスの若い女性と恋に落ち、結婚式まで極秘に挙げてあきながら、彼女の元から去りました。
彼女には皇太子の父親、つまり国王が対面し、手切れ金を渡して、息子はもう彼女には会いたくないと言っていると冷たく突き放したのです。
しかし、現実には、すべて父親が仕組んだことでした。

二人が再会した時、ヒロインは一人で出産した双子をシングルマザーとして懸命に育てていました。二人はまだ夫婦関係にあったため、国王となった彼は離婚するために彼女の前に現れたのですが、子どもの存在を知るや、彼女に子どもを連れて自分と来るように言い渡します―。

結局、二人の間の「誤解」は前国王がすべて独断で仕組んだことが判り、二人は心からの愛と信頼関係を今度こそ築きます。
ハッピーエンドで良かったと思うものの、前国王のあまりの身勝手さは到底理解できませんでした。

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2016年03月07日

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