あらすじ
人間国宝、長唄の安東流家元の邸内で女弟子が殺された。左手には三味線のばちが握られていた――。犯人は内部の者としか考えられなかった。二代にわたって妾を邸内に住まわせているこの家では、夫婦・親子の間で嫉妬や憎悪が渦巻き、誰かが誰かを殺す動機には事欠かないほどだった。しかしなぜ女弟子が? 警察が謎の糸口もつかめないまま、やがて第二の殺人が……。名探偵・伊集院大介が初登場する、本格推理の名作!
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Posted by ブクログ
最初はボーイズラブの作品かと思いました。
三味線の家元の家での複雑な家族を背景にした連続殺人事件。
伊集院大介が登場するが,最後の最後まで脇役です。
特に,上では,主人公は家元の子供たち。
吉川英治文学新人賞受賞作品ナだけあって,
小説としての完成度も高井。
透明感ある伊集院大介。
他の名探偵とは一線を画すると思うがいかがだろう。