あらすじ
「平成の話とは思えない!」「こんな村があるなんて!」と、WEB連載時から大反響!!
衝撃的な初投稿作品が単行本に!
「所有のない社会」を目指す「カルト村」で生まれ、19歳のときに自分の意志で村を出た著者が、両親と離され、労働、空腹、体罰が当たり前の暮らしを送っていた少女時代を回想して描いた「実録コミックエッセイ」。
〈カルト村ってどんなとこ?〉
●大人と子供の生活空間が別々 ●朝5時半起床で労働 ●布団は2人で1組
●食事は昼と夜のみ ●卵ミルクを飲ませられる ●お小遣いはもらえない
●すべてのモノが共有で、服もお下がり ●男子は丸刈り、女子はショートカット
●ビンタ、正座、食事抜きなど体罰は当たり前 ●手紙は検閲される
●テレビは「日本昔ばなし」のみ ●漫画は禁止、ペットも飼えない
●自然はいっぱい。探険など外遊びは楽しい♪
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自由とは自分で責任を負うこと
全財産を村に寄付する(没収?)代わりに、お金の心配をせず死ぬまで生活できる。
大人から子供まで全員が村の生産活動か運営事務などに従事する。
食事のメニューは毎日決められている。
子供たちは普段は世話係に監督されながら集団生活をしており、自由に親に会うことはできない。折檻もある。
自給自足の村内で経済が完結しており、お金を扱うことは許されない。
読んでいたら、自由を担保にして生活の安定を得る、まんま共産主義だなと思いました。
与えられた仕事さえしていれば飢え死にはしないけれど、好きなものを所有する自由も結婚の自由(作中では断ることもできると書いてあったが忖度や諦感により消極的に承諾することもあるだろう)もこどもが自分のタイミングで病院に行くことすらできないなんて。
世話係がやたらと気をくじくことをいうのも、子供が大人のいう通りに動く方が村の維持に都合が良いからなのだろうなあと思います。
「素直にはい」って、世話係のいうところの素直は「思ったことを率直に表す」ではなくて「考えずに言われたまま動く」ということですね。
食事の準備や裁縫など家事はすべて女性が負うというのも…全員が仕事をしているのだから家事も全員ですれば良いのでは…理解不能…
そして逆に、大人たちが反省会?やミーティング等でやたらと子供に積極性や向上心、前向きさを求めてくるのは、そんな村のやり方で育つこどもが生活に対して消極的だからなのではとも思いました。
そりゃこんなとこで育つ子がのびのびできるはずはないわ~
つい批判ばかりになってしまいましたが、著者の高田かやさんはどこまでも客観的に淡々と語っているので、世の中にはそういうこともあるのだな…と飲み込みながら最後まで読めました。絵がスッキリしていて、文字もすべて手書きなのに丁寧で読みやすいです。続刊もおすすめ
おそらく村の創始者は理想の楽園を目指して作ったのでしょうが、歪で完成されていないただの共産共同体だなというのがカルト村への感想です。
言われたことしかできないとか、自分で考えるのが面倒くさいとかなぜ生きているのかわからないという人はこの村での生活が向いているのではないでしょうか。
カルトの村
現代日本にこんなひどい村があるなんて…
ほとんど自由がないしTVや漫画、ネットも見れない
服や髪型選べずお洒落もできない
子供なのに朝から労働、朝食無しで本当に可哀想
成長期にご飯食べないなんて倒れて当たり前
別に村にお金が無いわけではなく、相当収入はあるようだし
これって労働搾取だよね?
しかも躾として叩かれて虐待じゃないだろうか?
まあ過去の話で現在は違うかも?
本当にカルト村だった