【感想・ネタバレ】真田丸の謎 戦国時代を「城」で読み解くのレビュー

あらすじ

勇将・真田信繁(幸村)は、「真田丸の戦い」で圧倒的多勢に無勢にもかかわらず、なぜ徳川軍を打ち破ることができたのか。そこには「日本一の兵」と称されるに相応しい大胆な戦略と、脈々と受け継がれた城づくりの知恵が隠されていた。城郭考古学の第一人者が、最新調査と史料の新解釈から真田氏の実像に迫るとともに、「城」を手掛かりに群雄割拠する戦国時代を読み解いた力作。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

真田丸が丸馬出しじゃ無かった!大阪城の弱点をカバーするための存在でも無かった!さすが最新の研究成果。
そして、真田丸を築いた真田信繁から父昌幸、そして武田へと築城法を辿りつつ、織豊期に全盛期を迎える日本の城郭史へ。
「城郭考古学の範疇を軍事史の範疇に留めてはいけない」
「城の構造や空間構成を把握することで、そうした城を生み出した社会と権力の構造を読み解いて、物質資料から城の時代を解明することこそ重要」
まさに。まさに。
そして、小牧山城の構造、性質から、信長の権力構造の変化を推察しているが、なるほどと。

0
2018年10月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

大河ドラマ「真田丸」を楽しむために是非お勧めしたい、読みやすい学術書です。まず真田丸が大坂城の丸馬出しとして、城に接続していたという従来の説を信じていた、私しの様なひとにお勧めします。千田氏の説によれば、真田丸は完全に大坂城とは独立した出城であった。信繁(幸村)が徳川軍を打ち破るために周到に選んだ土地に、鉄砲戦が主力となるため二層の塀に銃眼を開け、櫓を要所にたて、武者走りによって移動を行うことを可能にしていた。出城に籠城することは信繁が自らを的として徳川の大軍に対峙することであり、丸馬出で迎撃するのとは随分と信繁の戦術も違って来る…
 次にお勧めする点は、信繁の真田丸築城の原点が、信州にあるということで、歴史的な背景を踏まえた上田城や松代城(海津城)の魅力的な解説をされていることだ。お城好きな方は二つの城を訪れたくなること間違いありません。 

0
2016年01月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

大河を見る前に副読本として購入。内容はそこまでおもしろさがあったわけではなかったですが、城郭考古学についての語りが印象に残りました。文面は以下です。

城の構造や空間構成を把握することで、そうした城を生み出した社会と権力の構造を読み解いて、物質資料から城の時代を解明することこそ、重要なのではないでしょうか。

0
2016年02月16日

「学術・語学」ランキング