あらすじ
リリアンがフランシスにした告白の衝撃は、ただでさえ緊張に満ちたふたりの仲をさらに大きく揺さぶった。リリアンの夫レナードに隠れての、先の見えない関係をいつまで続けられるのか。彼女たちをとりまくすべてがままならぬ状況で、ある夜、ついに悲劇は起きる。殺人という最悪の形で……。露見を恐れて嘘を重ねたことで、“犯人”は警察の捜査に怯えながら暮らすことに。ところが、事態は予想だにしなかった意外な展開を迎える……。1920年代を舞台に、時代に翻弄される女たちの姿を殺人事件の行方を通して描く、ウォーターズ文学の極み。『半身』『荊の城』の著者、瞠目の傑作ミステリ!/解説=大矢博子
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Posted by ブクログ
上巻事件が起きず、ラブストーリーだったのに比べて、下巻に入ったら怒濤の展開で殺人事件が発生してあれよあれよと展開していく。
どうなるんだろうと主にフランシスの立場でハラハラさせられ、最後、なんとも言えない終わり方。キライじゃないけど。途中の苦しさが読み進める速度を遅れさせた。