【感想・ネタバレ】在原業平殺人事件のレビュー

あらすじ

早川明子は、「在原業平の寺」といわれる京都の十輪寺で細川和也と出会う。和也は平安文学を研究する大学助教授で、知識が豊富な美青年だった。数日後、和也に誘われた明子は学者達が集まる新年会に出席する。だが、そこで教授の娘との結婚が噂される助手が、毒入りワインで殺害された。さらに長岡京跡では講師のひとりが毒物死する。派閥抗争の果てか、学説の対立か? それとも教授の娘をめぐる愛憎劇なのか? 恋人・和也への愛と不信の狭間に揺れる明子。ミステリー界の双璧が放つ本格長編推理。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

山村美紗作品の真骨頂。
在原業平と伊勢物語にむちゃくちゃ詳しくなります。

早川明子が山村美紗の分身として活躍する。
無冠の女王らしい、読者をひきつける作品です。

友人の西村京太郎が整理して出したといわれる2つの作品の1つ。
友に京都で暮らし、子弟関係にあったといわれている。

作風の違いは、男女の違いとしてよくわかる。

愛の危険地帯と同じ様な顛末に、晩年の山村美紗の傾向が現れているのかもしれない。

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2011年09月06日

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