あらすじ
仕事、結婚、子ども、両親、老後……先の見えない社会に生きる20代の不安に、ライフネット生命CEOが答えを出します。 「知る」「使う」「貯める」「殖やす」「稼ぐ」の5ステップで理解しやすく、対話形式なのでスラスラ読める。 世界一シンプルな財産管理術、アマでもできる投資法、20代の保険選びの鉄則、親と相続について話す時のポイントなど、実践的な教養と人生後悔しないための生きた知恵が身につく1冊です。
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Posted by ブクログ
日本生命で「生命保険の生き字引」とも呼ばれた出口さんによるお金の講義。今の若者世代がもつ漠然としたお金の不安について、金融、歴史的な知見から優しく語っている。
よくあるお金の増やし方ハウツー本ではない。なんで今こういう制度なのか、経済なのか…といった歴史的背景を学んだ上で、今後どういう考え方をすべきか説明している。
お金について闇雲に知識を入れるより、本書を通して、自分のアタマで考えられるようになった方が良い。
特に印象に残ったフレーズ
◆使う編
・お金そのものに価値があるのではなく、何かと交換したときに、初めて価値が生まれる
→同じお金を使って同じ経験を積むのなら
少しでも若い方が良い
・同一商品や同等のサービスは、安い方を選ぶ
◆貯める編
・将来のためにいくら貯めておけば良い?
→リタイヤしなければ良い
水槽に貯めたストック(貯蓄)ではなく、
蛇口から出てくるフロー(収入)で生活する
◆殖やす編
・お金の投資よりも、自分に投資せよ
Posted by ブクログ
大学生の時に読んだが、そのときお金を貯めることが重要だと考えていた。しかし、お金は使うことで意味がある。特に若い時に使うお金・時間の方が価値が圧倒的に高い。当たり前だけど、読むまで気づけていなかったことに気づけて良かった。
Posted by ブクログ
メディアの情報に接するときには、「これで儲かるのは誰だろう?」と考えるクセをつけましょう。
「僕たちは損をしている(時代的に)」という思いに固執するのは、クセ毛と同じくらい「考えてもしょうもないこと」。クセ毛の人がいくら思い悩んだところで、ストレートヘアにはなれません。その状況を受け入れるか、美容院にお金を払って解決するしかないのです。
ガールフレンドといざ結婚するとなったとき、「私のお父さんとお母さん、年金も払っていないし、健康保険にも加入していないの」と言われたら。めちゃくちゃ怖いですね。「全部僕たちで一生面倒見ないといけないの?(自分の収入だけで家族全員を養う?)」って思っちゃいます。安心して結婚できるのも、年金や医療保険があってこそ。社会保険とは、みなさんの「実家への仕送り」代わりのようなもの。
「貯める」や「殖やす」よりも、「使う」ことのほうがずっと大切
(お金そのものに価値があるのではなく、何かと交換したときに、はじめて価値が生まれる)
お金を使うときのルールはひとつだけ。「楽しいかどうか」。お金の使い方を考えることは、自分が何を楽しいと思い何を大切にし、どんな人間になりたいかを自問自答すること
同じお金を使って同じ経験を積むのなら、少しでも若いほうがいい
いくら物理的な時間があっても、本人に「この時間をめいいっぱい使おう」という意欲がなければ、ほんとうの意味での「使える時間」にはならない
「〇万円貯めること」ではなく、「毎月確実にお金が入ってくること」のほうがずっと大切
20代のみなさんに僕がオススメする保険は「就業不能保険(働けなくなったときに生活費を保障してくれる保険)」
相続の話は「楽しく使い切ってください」の一言
・重要書類はどこにしまってるのか
・どんなお葬式をしたいのか
・認知症になったり寝たきりになったりしたときに延命治療をしてほしいのか
のみ早めに教えてもらっておくと安心です
自分に投資すれば人生の選択肢が増える
将来を予測しようとしたり損得で考えたりせずに「自分が好きなこと」に投資するのがいちばん
テニスの錦織選手のように「小さいkろから夢を持ってがんばってきたケースは、奇跡のようなもの。おそらく人口の0.01%にも満たないでしょう。
「衣食住が満たされるまでは、お金がすべて」
「ひとりで海外旅行ができない人と海外に行くことほどつまらないことはない」