あらすじ
妖精の王とその后の喧嘩に巻き込まれ、さらに茶目な小妖精パックが惚れ草を誤用したために、思いがけない食い違いの生じた恋人たち。妖精と人間が展開する詩情豊かな幻想喜劇『夏の夜の夢』。ほかに、奸悪な弟に領地を奪われ、娘ミランダと共に絶海の孤島に漂着したミラノ公プロスペローは、魔法の力を究め弟の船を難破させたが……シェイクスピア最後の傑作『あらし』を収める。
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Posted by ブクログ
(夏の夜の夢は、昔学校でやらされたので今回は割愛。キモい話だが、最後のパックの言葉が好きだよ。
00年代の映画も楽しかったし、メンデルスゾーンの妖精の歌も大好きです。)
越智敏之「魚で始まる世界史」を読んでいて、シェクスピアのあらしに魚関係の言葉が出てくる背景の解説があり、あらしってどんな話だったっけと思って再読。
私の持つ文庫は古いやつでこんなおしゃれな装丁ではなかったけれど。。。
再読する前に覚えていたことは
プロスペローという怖いおじさんと娘と島の話だというくらいだった。
(そういえばガンダム水星の魔女は、あらしをモチーフにしているんだったなと思いつつ読んだ。確かに、プロスペローは娘よりエアリアルをずっと大事にしているようである…ぎゃふん。)
キャリバンのくだり、けっこう泣けるよね。
可哀想ですらある。
酒の力で変な奴をありがたがるエピソードって、夏の夜の夢のロバ男にも通じるよね。
魚の世界史のおかげでぐっと解像度が上がって、あらしの面白さもわかってきた。
この島は、地中海にあるアメリカ風味のアイルランドであるらしい…。
物語の最後に、プロ親父が急に改心するのはよくわからんけど、能・恋の重荷みたいなかんじか。
ゴンザーロが気になった。ゴンザーゴに似てるからか、大きなキャラかと思ったが、ちょっと消化不良。
今回、マンガ・エマで、ドロテア夫人が英詩を口ずさんで、エマが夏の夜の夢、とつぶやくシーンに登場した英詩が、あらしのものだったと分かった。ビックリした。アニメ版では修正されてるらしいが、マンガの編集者、ちゃんと仕事して。当時もツッコミの嵐だったのでは。あらしなだけにーーー。
Posted by ブクログ
くどい。でも面白い。それが率直な感想。
初めて読んだ戯曲よりは楽しめたし、話も把握できた。
でもなかなか進まない。ただ単にそれは、この文体か合わないだけなのかもしれないし、違うかもしれないけど。
今度は日本のを読む。