あらすじ
30代半ば、人生停滞気味の脚本家の卵、良子が出会ったノート。それは遺される人に自分の想いを伝えるためのものだった。そこに書かれていた過去の真実が良子の人生を変え始め……心震わす感動の物語。
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Posted by ブクログ
読み易く、ぐっとくる1冊。誰にでも人生のエンディングは来るけれど、その瞬間までどう生きるのか、自分ひとりのことだけでなく、自分を取り巻く人々のことも考えていければ良いなと思った。
Posted by ブクログ
エンディングノートの文章講師を務めるところから、人生のコマが少しづつ変化していく。ノートの向きあう事で、死と向き合い、死と向き合うことで、伝えたいことが鮮明になる。けれどもそれは死後に遺された子に対するメッセージとして伝えられる。その文章を読む時、ノートの本人は既に他界しており、返信をすることができない。受け取った者(娘)は、生前には見向きもしなかった、その父の思いに寄り添おうとして、自分の身近な出来事とオーバーラップする。
構成に一部分かりづらいところもあるが、エンディングノートの持つ独自性や広がりの可能性について、実験的に小説という手法で描いている作品。
終活やエンディングノートに関心のある方も、まだこれからという方も、気軽に一読されることをお勧めします。エンディングノートを書く意味についても、登場人物のセリフという形で、素敵なメッセージが語られます。
Posted by ブクログ
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神尾良子、33歳。ライター業で食べている駆け出し脚本家。彼氏なし。親との関係、やや不良。停滞気味の人生に焦りを感じているーー。大学時代の恋人からの依頼がきっかけで、良子はあるノートと出会う。それは人生の最後に、遺される人に自分の思いを伝えるためのものだった。急逝した父も家族にノートを遺していた。そこに書かれていたある過去の真実。それは良子の人生を変え始め……。大切な人に会いたくなる心震わす物語。