【感想・ネタバレ】新訳 弓と禅 付・「武士道的な弓道」講演録 ビギナーズ 日本の思想のレビュー

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Posted by ブクログ 2023年05月23日

戦前に禅を知るために弓道を学び始めたドイツ人哲学者の回想で、むしろヘリゲル側になってしまった現代日本人にとっても学ぶところが大きいのではないか。弓道は禅よりも神道や儒教の影響が色濃いが、戦後に阿波が開いた大射教道が全日本弓道連盟に合流し、禅的な考え方も包摂されたと言えるかもしれない。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年12月25日

・剣の達人の逸話
→他の道でも極めることが出来る。技術の問題ではない。茶道、華道、絵画、禅とのつながり。

・子どものごとくあること
→長年の道の訓練で自己を忘れること(無心)が回復される。人は考えるが考えない。
→剣の達人は初心者のように何も囚われていない、稽古の初めに失われた「囚われない心」を再...続きを読むび獲得する。
→違いは、達人は恐怖に近づけなくなる。自ら離れていく。

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Posted by ブクログ 2022年05月05日

日本思想とはいったいどんなものなのか、1人の外国人が物事を習得していく過程の中でわかりやすく教えくれる素晴らしい本。的を狙っているうちは的を正確に射ることはできず、的と一体化した時、周りと一体化した時に的を正確に射ることができる。

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Posted by ブクログ 2021年09月01日

ドイツ人哲学者であるオイゲン・へリエルによって、東洋において語られる「無心」がどのようなものかを著している。
著者の実体験によって、無心の境地である「禅」がどのようにして体験したのかを、段階的に解説しているため、丁寧で読みやすい。
前半部にある「武士道的な弓道」は、本編である「弓と禅」の概略の様な体...続きを読むを取っているため、全体の流れを知りたい方は取り敢えず「武士道的な弓道」を読むことをオススメする。

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Posted by ブクログ 2019年10月19日

翻訳家の魚住氏の美しい日本語訳を本の内容を一層際立たせる感じでした。
目標は小手先の技だけでも達成できるかもしれないし、ある程度のレベルまで行けるかもしれない。しかし、稽古を重ねてきちんと会得した技であれば、何にでも活用できる。
短期間で達成できるかもしれないし、長期にわたるかもしれない。とにかく日...続きを読む々、精進するのみ。

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Posted by ブクログ 2017年01月28日

神秘体験に関心のあった一人のドイツ人哲学者が日本に来て弓道を学んだ体験記で、短い本なのだが、これほど強く感銘を受けたと感じたのは久しぶり。日本の武道とそれが志す精神性が、はっきりと浮かび上がってきてとても感動した。日本文化に馴染みのない外国人だったからこそ、ここまで丁寧に浮かび上がらせることができた...続きを読むのだと思う。ここに記されている伝統的な日本の精神は、現代では薄まりつつ確かに残ってもいて、そういう中途半端な時代を生きる日本人にとってはすごく読む価値のある本だと思う。
これを読むと、禅や武道の修行というのは「無我」を目指すものだということがよく分かる。そして、そういうものを目指して修練してきた人が尊敬に値することもよく納得できるし、ことば数は少なく背中で語るというようなタイプが規範的な日本人像とされてきたのも合点がいく。一方で、禅や武道の教えや慣習が、合理性を第一に重視する現代社会と合いにくいのも随分納得できる。禅の教えは、成熟を目指すときには有効だが、発展を目指すには効果的でないという感じだろうか。読後、個人的な生き方や、良い慣習と悪い慣習をどう分けるかみたいな社会的なことなどにもあれこれと考えが及んでいたので、それだけ刺激的な本だったのだと思う。

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Posted by ブクログ 2016年11月20日

2016年64冊目。

西洋哲学の研究者であった著者が、日本滞在中に学んだ弓道の中に禅の思想を見出していく。
的を狙ってはいけない。射ようと思って射てはいけない。
「無心」の為せる技。術なき術。
満を持した時に自然と放たれる矢は、「私」ではなく「それ」によって放たれているという。
自己に集中している...続きを読むようで、自我を手放している。
マインドフルネスに関心が高まっている中、この本はとても面白い。

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Posted by ブクログ 2016年05月26日

講演録と「弓と禅」を一冊に収め、新たに訳したもので、充実した解説も付されて、オイゲン・ヘリゲルが経験したことがより深く理解できるようになっています。何度読み返しても感動します。

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Posted by ブクログ 2016年05月13日

2部構成で、1部はドイツでの講演会。
岩波は、仙台での講演会。

わかりやすいのは、岩波。

福村のはむずかしいので、
あんちょこで、これ。

でも、読んでよかったわ。
人生の問題の9割がたのところまで来た。

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Posted by ブクログ 2024年03月19日

スティーブ・ジョブズが愛読していたとどこかで知り購入。
初めは日本語訳が私には難解で、
2年程前に購入してから積読になってしまった。

初めは内容が入ってこずに淡々と読み進んでるうちに著者が困難しながら禅に入っていく過程がとても面白いと思いました。
また師匠と弟子の関係性など現代では考えられない事な...続きを読むど、
時代背景なども考えさせられた。
私自身、武道ではないですが格闘技を習い,指導,嗜んでいる傍ら通ずるところが多々あり勉強になりました。

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Posted by ブクログ 2023年10月20日

禅。
なかなか理解できない世界のことだったけど、禅や無心は経験しないことにはわからない、とのことなので読む時点ではそれでよいのかなと。
座禅?は心だけで行うので難しく、禅に至るにはヘリゲルさんが本書で習っている弓道をはじめ、剣道、華道、茶道…日本の道からは開けるし、それらは心と身を使うのでまだ入りや...続きを読むすいんだそうだ。

とにかく阿波師範が教師として優れているのはわかりました。
その言葉一つ一つに感じるものがある。
色々と思う1冊なので感想を書くと大変なのでこのへんで。この時点でわけわかんない文章になってるので(^^;
ちょくちょく再読してみたいと思います。興味深かった。

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Posted by ブクログ 2023年09月06日

「褒められたい、認められたい、叱られたくないと思うこと」「快と不快の間を行ったり来たりすること」から離れなければいけない。
技術向上への意欲を持たず、ただ「無心」に。
無我の境地に到達することの大切さ。
そして難しさ。

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Posted by ブクログ 2022年01月23日

0 何で読んだの?
  有名な本だから面白くは無さそうだけど学びがあ
ると感じた。

1 どんな本?
ドイツ人学者さんが東北帝国大学に講師として赴
任するのを機に禅を学ぶ事を志し、弓道から「そ
れ」に至る過程を描いた本。

2 構 成
講演3節、弓と禅11節、英...続きを読む語版弓と禅序文、解説
の4パート構成。

3 感 想
メチャクチャ面白かった。弓聖と言われる様な先
生の指導や、求めているものが漫画のようであった
こととエピソードの一つ一つが達人感があって良い。
解説は学の無い私には理解が難しかったし、講演と
弓と禅は内容が重複しているので個人的に要らない
と思う。

4 学 び
言葉では表現出来ない事が確かにある事。
言葉では表現できない事を教えるのには反復演練
が大事な事。
武道はスポーツとは違う事。
競争が無くても武芸で幸福を感じること。
指導には根気もいるが伝わらない事が多く相互に
コミニュケーションを取る必要がある事。
  高名な先生でも指導を諦める時がある事。



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Posted by ブクログ 2021年09月01日

禅は、呼吸法として、こころを落ち着かせるためで、そこから、武道での禅をイメージするには、大変だとおもいました。外人もそうでしょうが、形がなくて、自分でできたかどうかを
理解しずらいとおもいます。

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Posted by ブクログ 2021年04月13日

ジャンプの漫画みたいです。東洋哲学は理論でないので経験したものでしかわからない境地です。その点の説明はわかりづらいかも知れません。

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Posted by ブクログ 2016年06月18日

無心になることで、自然な離れがなる。弓道の修行を通じて、禅の真髄を知る。ドイツ人の視点から見た、日本人の精神性。

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Posted by ブクログ 2016年01月20日

全てに合わせながら、全てを自らに適応させる水のように「無心」になるにはどうすればよいのか。
ドイツ人哲学者であるヘリゲルが弓の修行を通じてそれを得るまでの過程を述べた本書は、外国人が禅を知るための本として、スティーブ・ジョブズも愛読していたと言うことで手に取ってみた。

原著は60年も前のものだが、...続きを読むこの新訳では文章をより分かりやすく見直すとともに、師匠の阿波研造の解説も加えられており、背景を含めて弓と禅の理解を深めることができる。

そして、師匠からヘリゲルに送られた弓は、現在、円覚寺に蔵されているという。

弓をやったこともなく、「無心」になる経験は出来ずとも、本書を片手にいつか訪れて、それに思いを馳せてみたい。

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Posted by ブクログ 2023年03月24日

ドイツ人哲学者が日本的な武道と芸道、禅の真髄を解き明かした本。
無心の離れに至るには、呼吸に集中して精神集中する。

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Posted by ブクログ 2022年07月14日

禅を知るにあたり、西洋的視点から書かれた書物であれば、学びやすいかもしれない、と思い手に取る。分かったような分からないような。多分、言葉では無くて、体感によって腹落ちするものなのでは。

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Posted by ブクログ 2022年05月07日

難しい。全ての道は禅に通じるらしい。いずれにせよ実践しないと言語化されても理解出来ないのだろう。読んでいて東洋思想は丸いなという非常に漠然とした印象を持った。弓や禅に関する知識は全然ないので、知識を得たら改めて読み直したい。

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Posted by ブクログ 2022年03月27日

小説みたいに読める。冒頭の講演原稿だけ読んでもいいと思う。禅に関する本は初めて読むので比較のしようがなく、勉強してからもう一度読んでみたい。

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Posted by ブクログ 2020年09月15日

弓道を通じ、禅とは何かに辿り着いた、著者の実体験を記した書
それゆえにリアリティがある
スティーブ・ジョブズの愛読書でもあった

意識を超えた無心の行為=禅
とても深く、難しい内容ではある
しかし、呼吸法やルーティンについての言及部分などは、素人ながらも理解が及んだ
また、「快・不快の間を行き来する...続きを読むことから離れる」というのも、まさに実感しているところであり、感銘を受けた

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