【感想・ネタバレ】荒地の恋のレビュー

あらすじ

親友の妻と恋に落ち、彼らの地獄は始まった

53歳の男が親友の妻と恋に落ちる。田村隆一、北村太郎ら戦後の詩人の群像を描ききった傑作長篇小説。中央公論文芸賞受賞作!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

50歳すぎた詩人の色恋と友情と生活の話だ。親友の妻と恋に落ち、それをわざわざ自分の妻に告白して、仕事を追われ、家を出るのだからまったく駄目なオヤジだ。色恋と貧乏と、彼の友人たちはそれに酒が加わって、文学者というのはどうしようもない。でもそれだからこそ魅力的だ。金や権力が大好きで立派な服を着て偉そうにしている人達より、ずっとチャーミングだ。人間なんてほんとはみんなダメダメだ。文学者(芸術家)というのは素直な人達だ。みんな体裁を整えようなんて思わずに、素直な人生を送ればいい。

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2014年09月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

一気に読みました。
ねじめ正一はたけしの番組に出ているおじさん、または高円寺純情商店街のイメージだったので、不倫小説とは全くかけ離れていました。
でも状況だけでいうとドロドロなのに、文体がさっぱりしているから何とも乾いた質感の不倫小説でした。
芸術家はこれぐらいやっても良いと思います。家族は不幸かもしれないけれど、芸術家を夫に選んだのだから、仕方ないのではと思います。
最後のオチが、えっ??となりました。皆したたかですね!

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2024年11月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

才能あふれる、放蕩三昧の詩人、田村と、
田村を愛し、愛を得ようとする妻、あきこ。
あきこを愛した詩人、北村。

田村は、女性にとってなんと魅惑的で、危険な男性だろうと感じた。
詩人は、女性を愛さない。だから女性から愛されるのだ。

愛に生きた、詩人たちを近くに感じることができた。

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2013年12月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

なんだか癖になるかも。
これは実話?
詩の引用が多いし、環境もそれっぽい。
理解できない世界だけど、静かに、でもエキセントリックな印象。
ーーー
五十三歳の男が親友の妻と恋に落ちた時、彼らの地獄は始まった。詩神と酒神に愛された男・田村隆一。感受性の強いその妻・明子。そして、北村太郎は明子に出会って家庭も職場も捨て、「言葉」を得るーー。宿命で結ばれた「荒地派」の詩人たちの軌跡を直木賞作家が描く傑作長篇小説。第三回中央公論文芸賞受賞。

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2017年06月14日

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